エリック・イムガルト・メンディリバルのMBTIと名言・名セリフ|ESFJ・「タイトルを成立させた側の一言」
領事ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。 / メンディリバル王国(国王) ・ 国王 / 元・勇者パーティーの勇者 / Sランク冒険者
エリック・イムガルト・メンディリバルのMBTIと名言・名セリフ
ESFJ(領事)
『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
- E外向型
- S感覚型
- F感情型
- J計画型
エリック・イムガルト・メンディリバル(ESFJ)の性格
『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』に登場する、メンディリバル王国の国王です。かつては魔導士ラック、戦士ゴランと三人パーティーを組み、魔神王を次元の狭間へ追い返した当代の勇者でした。冒険者ランクはSランクで、ラックからは「エリックもゴランも、それはもう尋常じゃない凄腕だ」と評されています。
アニメ第1話では、追撃してきた魔神の群れに対しラックが殿を買って出た場面で「何を言うか、お前だけを残していけるか!」と拒みながら、最後は仲間の言葉に押されて撤退した側として描かれました。その後、王位に就いた彼は10年をかけてラックを顕彰し続けます。原作では家名メンディリバルが王国名そのものであることも明かされ、妻レフィと二人の娘を持つ家庭人としての顔も描かれます。
アニメ第1話、魔神王を退けた直後に数百の魔神から追撃を受け、ラックが「ここは俺に任せて先に行け」と殿を申し出ます。
なぜESFJなのか
エリック・イムガルト・メンディリバルをESFJと判断した根拠を、作中の描写にそって整理します。
仲間を置いていけない、が判断の第一原理(優位機能:Fe)
アニメ第1話、魔神王を退けた直後に数百の魔神から追撃を受け、ラックが「ここは俺に任せて先に行け」と殿を申し出ます。エリックの返答は「何を言うか、お前だけを残していけるか!」という即答でした。全滅を避けるためには誰かが残るしかないという状況の合理は、彼の口からは一言も出てきません。ESFJの優位機能Fe(外向的感情)は、目の前の人間関係を保つことを判断の最上位に据えるため、損得の計算より先に「見捨てられない」という結論が出ます。
最終的に「子供が待っているんだろう!」と言われて折れるのも、判断の軸が終始「人」に置かれているからです。
感謝を、制度という目に見える形へ流し込む(補助機能:Si)
国王になったエリックが最初にやったのは、貨幣単位を「ゴールド」から「ラック」へ改称することでした。続いて中央広場に美化しすぎた巨大石像を建て、8年前には大公位と「フランゼン」の家名まで追贈しています。ESFJの優位機能Fe(外向的感情)は感謝や敬意を目に見える形にせずにいられず、補助機能Si(内向的感覚)が爵位・通貨・記念像という既にある器を選び取ります。
ゼロから新しい称え方を発明するのではなく、王国に用意されている枠を片端から限界まで使う。この「既存の形式を全力で運用する」やり方が、Fe-Siの並びをそのまま示しています。
統治が「面倒を見ること」に一直線に向かう
原作では、王宮に約2000人の徒弟を抱える様子が描かれます。貧乏貴族の次男三男、戦死した騎士の子、孤児といった行き場のない子どもたちを抱え込む仕組みで、ゴランは「エリックは教育にも熱心なんだよ」と評しました(原作第32話)。識字率を上げるために国中へ絵本を配ってもおり、ラックの評価も「エリックは善政を敷いているのは間違いない」(原作第51話)です。
ESFJが権力を持つと、統治は抽象的な国家運営ではなく「うちの人間を食わせて育てる」という家政の拡大版になります。彼の政策が一貫して教育と福祉へ向くのは、その典型です。
体面より先に体が動き、理屈が後から追いつかない(劣等機能:Ti)
貨幣単位の変更をどや顔で報告するエリックに、ラックは「国民は大迷惑である。経済は混乱しなかったのだろうか」「この国王、大丈夫なのだろうか」と二度も内心で心配します。原作では、隣室に侵入者の気配を察するや寝間着に聖剣という格好で単身踏み込み、ラックから「立場があるだろ」と諫められる場面もあります(原作第50話)。
ESFJの劣等機能Ti(内向的思考)は、自分の衝動を内側の一貫した理屈で検算する働きが弱く、感情が決めたことに手順が追いつきません。善意と即断が結果として周囲を振り回すのが、彼の一貫した弱点です。
名場面と名言・名セリフ
タイトルを成立させた側の一言
何を言うか、お前だけを残していけるか!
アニメ第1話、魔神王を退けた直後に数百の魔神の追撃を受け、ラックが殿を申し出た瞬間の即答です。作戦としての是非を検討する間もなく、仲間を置いていくという選択そのものを感情で拒絶しています。ESFJの優位機能Fe(外向的感情)は、目の前の人間関係を守ることを判断の最上位に置くため、損得の計算より先に「見捨てられない」という答えが出ます。
結局は「子供が待っているんだろう!」と言われて撤退を選びますが、その悔しさがその後10年の行動をすべて規定しました。
覆面を取って号泣した再会
よく、よくぞ帰って来てくれた……うぅうう
アニメ第1話、10年ぶりに帰還したラックとの再会場面です。国王でありながら覆面姿で自ら忍び、重湯を運んでくるという形で駆けつけました。原作第4話には「エリックは落ち着いて見えたので驚いた。平静を装っていたのかもしれない」と地の文が添えられ、その直後に言葉を詰まらせて泣き崩れます。王としての体面を保とうとしながら、感情のほうが先に決壊してしまう。
ESFJの優位機能Fe(外向的感情)が最も素直に表れた場面です。
どや顔で報告される、10年分の顕彰
俺が国王になって、最初にやったことが貨幣単位の変更であるぞ
アニメ第1話、この10年で何をしていたのかを問われた際の返答です。原作第4話には「俺の問いにエリックがどや顔をする」と地の文が付きます。貨幣単位を「ゴールド」から「ラック」へ改め、中央広場に巨大石像を建て、大公位まで追贈した。ESFJの優位機能Fe(外向的感情)は感謝を目に見える形にせずにいられず、補助機能Si(内向的感覚)が通貨や爵位という既存の制度を器に選びます。
ラックに経済への影響を心配されるあたりに、劣等機能Tiの薄さも覗きます。
顕彰しすぎた側の困り顔
確かに、生きてると知っておれば、伯爵ぐらいで手を打ったのだが……
アニメ第1話、大公位は目立ちすぎて困るとラックに訴えられ、少し困った顔で返した一言です。死者への顕彰として最大限を尽くしたことが、生きて帰ってきた本人には枷になってしまいました。ここで彼は制度の是非を論じるのではなく、相手が困っているという一点に反応して等級を値切ろうとします。ESFJの優位機能Fe(外向的感情)は相手の感情状態に合わせて着地点を探る働きで、8年前の決定を撤回できない現実との板挟みが、この歯切れの悪さになっています。
認知機能のスタック
4つの認知機能がどの順で働いているかを見ていきます。
Fe(外向的感情)。エリックの行動は、ほぼ例外なく「特定の誰かをどう扱うか」から始まります。殿を申し出たラックへの「何を言うか、お前だけを残していけるか!」という拒絶、10年ぶりの再会での号泣、覆面をかぶってでも自分の足で会いに行く選び方。いずれも国王という立場の要請ではなく、目の前の人間への感情が先に動いた結果です。ラックが「もともと、友情に篤い奴ではあった」と評する通り(原作第3話)、この気質は勇者だった頃から変わっていません。感情を内側に溜めずに関係の形へ変換していくのが、優位機能Feの働き方です。
Si(内向的感覚)。Feが決めた「報いたい」という衝動を、彼は爵位・通貨・記念像・家名という王国に既にある制度へ流し込みます。新しい称号を発明するのではなく、用意されている枠を端から最大値で使うのが特徴です。原作では、孤児を救う手段として選ばれるのも貴族社会の徒弟制でした。「徒弟は相続権の無い子供のようなものだ」と説明する場面(原作第51話)は、既存の枠組みの意味を正確に把握して運用していることを示します。前例と形式を信頼して動く、補助機能Siらしい判断です。
Ne(外向的直観)。10年間の空白に対して、彼はただ悼んでいたのではありませんでした。ゴランの「10年も経ったんだぞ。俺やエリックがなにも調べないわけねーだろ」という台詞(原作第17話)が示す通り、次元の狭間の構造まで独自に調べ上げています。原作の範囲では、ラックが求めてもいない魔道具を用途まで先読みして回してくる細やかさも描かれます。第三機能Neは、関心を向けた対象に対してだけ発揮される「可能性の先読み」として現れており、興味の範囲外へは広がりません。
Ti(内向的思考)。自分の決定を内側の一貫した論理で検算する働きが最も弱い位置にあります。貨幣単位の全面改称という施策に対し、ラックが「経済は混乱しなかったのだろうか」「この国王、大丈夫なのだろうか」と二度心配するのは、その帰結を誰も検討していないからです。原作では、侵入者の気配を察して寝間着に聖剣で単身踏み込み「立場があるだろ」と諫められる場面もあります(原作第50話)。感情が結論を出した後で手順が追いつかない、劣等機能Tiの典型的な現れ方です。
人間関係と相性
エリック・イムガルト・メンディリバルと関わりの深い人物との相性を、性格タイプの観点から見ていきます。
ラック・ロック・フランゼン(INTP)── ESFJとの相性
エリックにとってラックは、命を救われたまま礼を言えなかった親友です。アニメ第1話、殿を買って出たラックに「何を言うか、お前だけを残していけるか!」と食い下がりながら、最後は押し切られて撤退した。ESFJのFe主導にとって、仲間を置いていくという選択は原理レベルで受け入れがたいものです。だからこそ王位に就いた後の10年が異常な密度になりました。
貨幣単位を「ラック」に改め、王都中央広場に巨大な石像を建て、本人不在のまま大公位と長大な二つ名を授ける。共同体の感情を制度として固定するというFeの働きが、国家権力と結びついて限界まで振り切れた形です。当のラックはINTPで、外から与えられた自己像を一度分解しないと受け取れません。「この国王、大丈夫なのだろうか。
/不安になる。」という内心は、感謝を拒んでいるのではなく、評価の妥当性を検証せずにいられないTi主導の反応です。再会時に号泣するエリックと、その横で顕彰事業の規模に引きながらも「もともと友情に篤い奴ではあった」と受け止めるラック。表現形式は正反対でも、相手を大事に思っているという結論だけは一致しています。
ゴラン・モートン(ESFJ)── ESFJとの相性
同じESFJ同士の旧友で、現在は国王と冒険者ギルドのグランドマスターという国家の両輪です。ラックの顕彰も二人がかりで進め、戦場では「自分が斬らなかったやつはエリックが倒してくれる」(原作第40話・ゴラン視点)という暗黙の信頼で動きます。同タイプ同士がここまで衝突しないのは、Feの射程が綺麗に分かれているためです。
エリックのFeは国という単位に向かい、貨幣・彫像・爵位といった制度に感情を実装する。ゴランのFeは目の前の一人に向かい、住まいを世話し、娘に手を焼き、情報提供者に頭を下げる。同じ「情に厚い」でも、片方は国家予算で、もう片方は家の台所で現れます。だから二人は同じ問題を別々の層で処理でき、取り合いになりません。
エリックが「ゴランも無理を言うでない」と仲裁に入る場面(原作第45話)も、王としての権威ではなく「その場の空気を収める役」としての介入で、ゴランもそれを役割分担として素直に受け入れます。同じタイプでも、Feをどのスケールに接続するかで人物像はここまで変わるという好例です。※原作第40話・第45話はいずれも未放送の範囲です。
レフィ(ESFP)── ESFJとの相性
レフィは王妃であり、元・勇者パーティーのヒーラー。10年前の魔神王戦の時点で長女シャルロットを身ごもっており、そのためパーティーを離れていました。アニメ未登場の原作キャラクターであるため、以下はすべて原作にもとづく記述です。力関係は明快で、「国王陛下も王妃レフィには頭が上がらないらしい」(原作第63話)。
食べすぎを叱られ、走れば「はしたない」と窘められる。エリックはESFJで、Fe主導は身近な相手の期待を読み取ってそれに沿おうとするため、率直に基準を示してくれる相手には自然と従います。レフィのESFPはSe主導で、目の前の状態をそのまま指摘する。回りくどい配慮を挟まないので、エリックにとっては判断が速くなる。
どちらもFi/Fe寄りの感情表現を持つ二人ですが、エリックが「周囲がどう感じるか」を基準にするのに対し、レフィは「自分がどう納得したか」を優先します。だから体裁を重んじるエリックと、体裁より実質を取るレフィで役割が分かれる。原作第302話で帰還した夫に「エリック。お帰りなさい」「気にしないで。エリックも大変だったでしょう?
怪我はしてない?」と告げる場面は、叱る側と叱られる側という表層の下にある対等さを端的に示しています。