アニメ不朽のギャグ漫画17作品
ギャグ漫画17作品のキャラMBTI一覧|バカボンからボーボボ・ちいかわまで
天才バカボン(1967年〜)——「これでいいのだ」という世界肯定
自由連想で動くパパ(Ne)を、生活の基準を守るママ(Si-Fe)が受け止め、レレレのおじさんの反復と本官さんの暴発が周囲を固めるという配置です。パパの「これでいいのだ」は現実否認ではなく、起きてしまった出来事をその場で意味づけ直す言葉として機能し、家庭が壊れないための緩衝材になっています。
バカボンのパパ
ENFP運動家定職に就かず、思いつきで行動しては家族と近所を巻き込むトラブルメーカー。「これでいいのだ」「はんたいのさんせいなのだ」といった口癖に表れるのは、常識の側の筋道より自分の中で腑に落ちた理屈を優先する姿勢で、連載後期になるほど発想は投げやりで実験的になっていく。次々に別の思いつきへ飛び移るNeと、自分なりの納得を手放さないFiの組み合わせがENFPらしい。
バカボンのママ
ISFJ擁護者黒百合女学園出身の専業主婦で、パパとバカボンに振り回されながらも家庭を回し続ける。普段は穏やかだが、度を超えた悪ふざけには本気で怒るという線引きを持つ。日常の秩序を守り、家族の面倒を最後まで見るという役回りは、生活の基準(Si)と周囲への配慮(Fe)を軸に動くISFJの典型である。
ハジメちゃん
INTP論理学者誕生直後から言葉を話し、レコーダーを発明し、数学の理論を解説してみせる天才児。周囲の騒ぎに感情を乱されることが少なく、物事を淡々と分析して説明する。家族の中で唯一「仕組み」の側から世界を見ているキャラクターであり、内向思考(Ti)主導のINTPとして読める。
本官さん
ESTP起業家「日本で一番銃弾使用量の多いおまわりさん」と称され、激昂すると所構わずピストルを撃ちまくる。「タイホするー!」「貴様!本官をブジョクする気か!!」と、感情が湧いた瞬間に身体的な行動へ直結するのが持ち味。手続きや長期的な結果より目の前の刺激に反応するSe優位の振る舞いが一貫している。
レレレのおじさん
ISTJ管理者毎日路上を掃き続け、通りかかる人には必ず「おでかけですか? レーレレーのレー」と声をかける。飄々として温厚だが、掃除を邪魔する相手には容赦がない。同じ行為を延々と反復し、そこに自分の役割を見出している点で、確立した手順を守り抜くISTJの傾向が強く出ている。
バカボン
ISFP冒険家本来の主役でありながらパパに主役の座を奪われた長男。初期は心優しい少年として描かれ、後にはパパの悪だくみをアシストする愚直さも見せるようになる。自分から場を仕切ることはせず、目の前の状況に感覚で反応しながら巻き込まれていく受け身の在り方が、Fi-SeのISFPらしい輪郭を作っている。
こちら葛飾区亀有公園前派出所(1976年〜)——欲望が制度を突き破る
両津のSe的な衝動を、中川と麗子の資本力が増幅し、大原部長の規範意識(Te-Si)が最後に断ち切るという固定フォーマットで動く作品です。ギャグの構造としては「暴走→拡大→処罰」の三段構えで、処罰役が明確に存在する分、シリーズが長期化しても世界が壊れずに保たれています。
両津勘吉
ESTP起業家警官でありながら金儲けと遊びの誘惑に抗えず、思いついた商売に全力で突っ走る。危険や損得の計算より、その場の刺激と行動のスピードを優先する点が徹底しており、失敗しても翌週には別の企てを始めている。外向感覚(Se)が主導し、状況を即興で読み替えるESTPの典型像である。
両津勘吉の性格タイプを詳しく見る →中川圭一
ESTJ幹部巨大財閥の御曹司でありながら警官としての職務を全うし、両津の暴走に現実的なツッコミを入れる。桁外れの資産を持ちながらそれを秩序の側で運用しようとする姿勢は、外向思考(Te)で物事を整理し、組織の役割を果たそうとするESTJの傾向に沿っている。
中川圭一の性格タイプを詳しく見る →秋本・カトリーヌ・麗子
ESFPエンターテイナー初登場から派手な行動力で場をさらい、その場の空気と勢いで物事を進めていく。冷静な判断力を持つ一方、興が乗れば両津の企てに乗ってしまう軽やかさがあり、周囲の反応を楽しむ感覚的な明るさが行動の中心にある。Se-Fiで動くESFPとして読める。
秋本・カトリーヌ・麗子の性格タイプを詳しく見る →大原大次郎
ESTJ幹部派出所の責任者として、両津の逸脱を規範に照らして叱責する役割を一貫して担う。怒鳴りながらも部下を切り捨てず、組織を保つことを最優先する。ルールと役割を明示し、そこから外れた行動を正そうとする振る舞いは、Te主導のESTJの特徴とよく重なる。
大原大次郎の性格タイプを詳しく見る →Dr.スランプ(1980年〜)——好奇心が村ごと吹き飛ばす
アラレの底なしの好奇心(Se)と千兵衛の思いつきの発明(Ne)が二重のボケとして機能し、あかねの常識が細い歯止めになるという構成です。破壊が起きても誰も傷つかないペンギン村の世界観そのものが、衝動を安心して描くための土台になっています。
則巻アラレ
ESFPエンターテイナー千兵衛が作ったアンドロイドで、「んちゃ」の掛け声とともに目に入ったものへ片端から飛びついていく。桁外れの怪力を悪意なく振るってしまう一方、学校生活や友達との時間を心から楽しんでおり、無邪気さと優しさが同居している。今この瞬間の楽しさに全身で反応するSe優位の振る舞いはESFPそのものである。
則巻千兵衛
ENTP討論者ペンギン村の発明家。次々と奇妙な発明品を生み出しては、下心や思いつきが混ざった使い方をして自滅する。技術的な着想は豊富だが計画性に乏しく、失敗して痛い目を見てもすぐ次の発明へ移っていく。Ne-Tiで発想を広げ、検証より試作を優先するENTPの傾向が強い。
Dr.マシリト
ENTJ指揮官千兵衛のライバルにあたる悪の発明家で、地球征服という長期目標を掲げてキャラメルマンシリーズを次々と投入する。目的から逆算して手駒を用意し、失敗すれば改良版を作って再挑戦する姿勢は、Te-Niで戦略を組み立てるENTJの発想である。
木緑あかね
ESTP起業家13歳にして酒とタバコを常習し、一人称は「オレ」、男口調で誰にでも噛みつく不良娘。口は悪いが根は優しく、小遣い稼ぎには誰よりも積極的に動く。規範より実利、熟考より反射で動きながら要領よく立ち回る姿は、Se-TiのESTPらしい振る舞いである。
オボッチャマン
ISFJ擁護者上品で礼儀正しく、「わたくし」という一人称を使う正義感の強い人造人間。悪の側で作られた出自を持ちながら、他者への礼節と善意を一貫して手放さない。決められた作法を守り、相手を立てながら行動する姿勢はISFJの中核にあたる。
ガッちゃん
ESFPエンターテイナー触角から破壊光線を放つ赤ちゃん怪獣。「クピポ」などの独特な言葉を話し、ゴム以外のあらゆるものを食べてしまう。損得や結果を一切考えず、目の前の対象へ本能のまま手を伸ばす行動様式は、Se優位の反応そのものである。
ニコチャン大王
ESTJ幹部99個の星を占領したと自称する宇宙海賊の王で、名古屋弁を話す。地球に不時着して落ちぶれてもなお家来に指示を出し、上下関係と体面を守ろうとする。序列と役割で世界を捉えるTe-SiのESTJ的な思考が、落魄した状況との落差で笑いになっている。
空豆タロウ
ISTP巨匠リーゼントにサングラスという不良然とした風貌の野球部ピッチャーだが、根は善良でお化けが苦手という弱さも抱える。感情を語らず必要な行動だけで示すスタイルと、技能で勝負する姿勢がTi-SeのISTPに重なる。
伝染るんです。(1989年〜)——不条理ギャグというジャンルの起点
本記事で扱う他の作品と決定的に違うのは、ツッコミ役が存在しないことです。誰も逸脱を指摘せず、起承転結も回収されないまま4コマが終わる——読者だけが置き去りにされる構造そのものが笑いになっています。ボケとツッコミの分業を前提としない笑いの型をここで確立したことが、後年の『ギャグマンガ日和』や『ボボボーボ・ボーボボ』の土台になりました。
かわうそ君
ENTP討論者直立歩行する着ぐるみのような外見のカワウソ。ハワイへの異常な執着を筆頭に、脈絡のない着想を会話へ持ち込んでは周囲を振り回す。相手の理解を待たずに次の話題へ跳んでいく一方、ふと優しさを見せる瞬間もある。文脈を無視して発想を接続していく在り方はNe主導のENTP的である。
カブトムシ斎藤さん
ISFP冒険家浪人生活を経てなお貧困の中にいる苦学生の昆虫。小声でぼそぼそと喋り、ショックを受けると泣きながら飛び去ってしまう。自分の状況を論理で説明せず、感情が限界を超えた瞬間にその場から離脱する反応の仕方に、Fi主導のISFPらしい脆さが表れている。
山崎先生
ESFPエンターテイナー中学の英語教師。教育熱心ではあるが奇異な体型で周囲を困惑させ、ヘリコプターを目にすると理性を失うほど没入してしまう。立場や体面より、目の前の刺激に身体ごと持っていかれるSe優位の反応が、教師という役割との落差で笑いになっている。
星野ミッチイ
INTJ建築家世界征服を神に祈る美少女。トオルへの恋情よりも自らの野望が常に優先され、日常の可愛らしい外見と長期的な目的が完全に切り離されている。感情や関係より遠い目標を上位に置く構えは、Ni-Teで動くINTJの極端な戯画化といえる。
クレヨンしんちゃん(1990年〜)——5歳児の欲望が家庭を壊す
しんのすけのSe的な衝動を、みさえとひろしという二人のESFJが体面と生活で受け止め続けるという、極めて安定した家族構造の作品です。ツッコミ役が「叱る側」ではなく「後始末をする側」に配置されているため、笑いが加害と処罰ではなく、生活の継続として着地するのが特徴といえます。
野原しんのすけ
ESFPエンターテイナー5歳児にして目の前の欲望へ全力で従い、大人が守っている場の建前に平然と踏み込んでいく。悪意はなく、ただ今この瞬間に面白いと感じたことを実行してしまうだけで、後始末は常にみさえが引き受ける。Se主導で世界に触れ、叱られてもすぐ切り替えるESFPの典型である。
野原しんのすけの性格タイプを詳しく見る →野原みさえ
ESFJ領事家計と近所付き合いの両方を管理し、しんのすけの奇行を叱り続ける母。外向きの顔と本音の落差がギャグの源になっているが、家族の体面と生活の水準を守るという軸は一貫している。周囲の目と生活の秩序を同時に見るFe-SiのESFJらしさが濃い。
野原みさえの性格タイプを詳しく見る →野原ひろし
ESFJ領事商社勤めのサラリーマンとして家族を養い、足の臭いをネタにされながらも父親の役割を降りない。愚痴をこぼしつつ結局は妻子を優先し、周囲との関係を壊さないよう立ち回る。責任と関係の両方を引き受けるFe主導の在り方がESFJに重なる。
野原ひろしの性格タイプを詳しく見る →野原ひまわり
ESFPエンターテイナー赤ん坊でありながら美男子と光り物に対する欲望が明確で、目についた対象へ迷わず突進する。言葉を持たない分だけ衝動が剥き出しで、家族の中で最も純度の高いSe的キャラクターとして機能している。
野原ひまわりの性格タイプを詳しく見る →浦安鉄筋家族(1993年〜)——ツッコミが機能しなくなった家族
ボケの総量に対してツッコミが圧倒的に足りない、という構造がこの作品の速度を生んでいます。常識人は母・順子と土井津仁のみで、しかも二人とも家庭の維持や生活費という別の目的を抱えているため、暴走を止めきれません。ツッコミの供給が需要に追いつかない状態そのものがギャグになっている稀な例です。
大沢木小鉄
ESTP起業家坊主頭の小学生で、浦安一の馬鹿と評されるほど後先を考えずに動く。得意教科は体育だけで、驚異的なスタミナと「極度の思い込み」で一時的に凄まじいパワーを発揮する。理屈より先に体が出るSe主導の行動様式が徹底しており、いじめっ子として始まりながら友達思いの面を見せていく振れ幅もESTP的である。
大沢木大鉄
ISTP巨匠超ヘビースモーカーの父親。面倒くさがりで何事も途中で投げ出す一方、タクシー運転では神懸かり的なセンスを発揮する。興味のない対象には一切の労力を割かず、手が動く領域だけ突出して器用というムラの大きさは、Ti-Seで動くISTPの傾向とよく合う。
大沢木順子
ESFJ領事大沢木家で最も常識的な人物。料理上手で子煩悩、小鉄の友達からも慕われ、倹約で家計を支える。家族が起こした騒動の後始末を引き受け続ける姿勢は、周囲の感情と生活の秩序を同時に見るFe-Siの働きであり、ESFJの中核といえる。
大沢木晴郎
INTP論理学者肥満体で眼鏡をかけた洋画・アニメ好きの浪人生。受験勉強はせずに架空の夢を語る一方、手先は器用で改造を趣味にしている。現実の要求から距離を取り、自分の関心領域だけを深掘りする閉じ方は、Ti-Neで内側に理屈を積み上げるINTPの姿に近い。
土井津仁
ISTJ管理者小鉄の一番の親友。極貧生活のため金銭への執着が凄まじく、金のためなら手段を選ばない一方、算数が得意で会計計算に天才的な才能を見せる優等生でもある。無口で感情表現は乏しいが根は優しく、目的のために手順を積み上げるISTJらしい堅実さが行動の芯にある。
春巻龍
ISFP冒険家小鉄たちの担任教師。貧乏で何度も転居を繰り返し、頻繁に遭難しては生き延びるという不死身の体を持つ。教師としての指導力は皆無だが、児童からは密かに支持されている。立場を演じきれず素の自分のまま生活に流されていく姿は、Fi-SeのISFPらしい脆さである。
あたしンち(1994年〜)——事件が起きない家庭の観察ギャグ
破壊も暴走も起きず、家族四人の性格差だけで笑いが立つ稀な作品です。ボケ役に相当するのは母のSe的な思いつきですが、それを止める者はおらず、代わりに父・みかん・ユズヒコがそれぞれの内向的な機能で受け流します。ツッコミが声にならず観察に留まるため、笑いの温度が終始おだやかに保たれます。
母
ESFJ領事大雑把で節約志向、そして誰よりも行動が早い。思いついた瞬間に動き出し、家族の予定も理屈もひとまず脇へ置いてしまう。細部を詰めずに勢いで押し切る姿勢と、感情がそのまま表に出る率直さは、Se-Fiで動くESFPの家庭版といえる。
父
ISTP巨匠無口でマイペース。家庭の騒ぎに巻き込まれても最小限の言葉しか返さず、必要な場面だけ静かに動く。感情を語らず、労力を割く対象を厳しく選ぶ省エネな在り方に、Ti-SeのISTP的な距離感が表れている。
みかん
ISFP冒険家地味でオクテ、少しドジな高校生。派手な自己主張はせず、身近な出来事に一喜一憂しながら日々をやり過ごす。理屈より自分の感覚で物事を受け止め、それを外へ強く押し出さない点がISFPらしい。
ユズヒコ
INTJ建築家シャイで恋愛には疎いが、物事を理屈で捉える堅実な中学生。姉や母の勢いに乗らず、一歩引いた位置から状況を分析して最小限の手を打つ。感情の渦から距離を取り、先を読んで動く姿勢はNi-Teの働きに近い。
しみちゃん
ISFJ擁護者みかんの親友で、機転が利き、必要な場面ではさりげなく助け舟を出す。前に出て場を仕切るのではなく、相手の状態を見て動く支援型の関わり方に、Si-FeのISFJらしさがある。
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん(1995年〜)——理屈で押し切る不条理
マサルのボケは「意味のない行動」ではなく「独自の理屈に支えられた行動」である点が特徴で、Ne-Tiの組み合わせが不条理を体系化しています。フーミンのツッコミが常識の側から届かないのは、マサルが感覚ではなく論理でボケているためです。
花中島マサル
ENTP討論者傍若無人で、常人には理解不能な言動を繰り返す転校生。セクシーコマンドーこそ自分の求める格闘技だと確信し、倒した相手に「肉」の字を書き、他人に変なあだ名をつけ、奇妙な自作の歌を歌う。思いつきを次々と展開しながら自分なりの理屈で正当化していく姿勢は、Ne-TiのENTPそのものである。
藤山起目粒(フーミン)
ISFJ擁護者マサルの親友でありツッコミ役。本人は常識人だが、マサルとつるんでいるせいで周囲からは変態クラスの一員として扱われる。無類の猫好きで面倒見がよく、理解不能な相手を見捨てずに付き合い続ける。関係を維持することを優先するFeと、常識の基準を手放さないSiが同居するISFJらしい立ち位置である。
磯辺強(キャシャリン)
ISFP冒険家軽く叩かれただけで脱臼するほど華奢な体格で、強い男になって見返すためにセクシーコマンドー部に入部する。怪しい薬「つよしスペシャル」を飲むとトランス状態になり別人のように振る舞う。理屈より自分の中の劣等感と憧れが行動を駆動しており、Fi主導のISFPとして読める。
近藤真茶彦(マチャ彦)
ESFJ領事元空手部の主将で、「男らしさ」に訴えられると簡単に流されてしまう先輩。落ち込むと関西弁が出る癖があり、片思いを抱えながら自信を持てずにいる。他者からの評価と場の期待に反応して自分の行動を決めるFe主導の性質が、ESFJの弱点側として描かれている。
ギャグマンガ日和(2000年〜)——偉人を主役にした短編ギャグ
歴史上の偉人という「動かせない設定」を土台に、そこへNe型のボケを載せるのがこの作品の基本設計です。聖徳太子と小野妹子は暴走と収拾の関係ですが、松尾芭蕉と河合曽良では立場が反転し、ツッコミ側の曽良がサディスティックな暴力で応じるため、笑いの温度がぐっと下がるのが面白いところです。
聖徳太子
ENTP討論者摂政の職務を放り出す「アホ摂政」として描かれ、飛鳥文化アタックのような意味不明な技を思いつきで繰り出す。体臭を理由に朝廷から疎まれ、友人も少なく孤立気味だが本人はマイペースを崩さない。稀にまともな判断を見せる場面もあり、Neで発想を跳ねさせつつTiで妙な理屈をつけるENTP像に重なる。
小野妹子
ISFJ擁護者太子の相棒として赤ジャージを強要される実務型の常識人。困惑しながらも世話を焼く優しさがあり、次第に太子の奇行に慣れていく。日課のトレーニングを欠かさない体力自慢でもあり、決められた役割を淡々とこなしながら関係を保ち続けるISFJらしさが出ている。
松尾芭蕉
ESFPエンターテイナー万年スランプの俳人で秀作は稀。異常なほど聞き間違いが多く、マーフィー君というぬいぐるみを相棒にし、マイペースで調子に乗りやすい。曽良から日常的に暴力を受けながらも俳句への情熱だけは本物で、その場のノリと自己表現欲で動くSe-FiのESFP的な人物像になっている。
河合曽良
ISTJ管理者芭蕉の弟子だが師を尊敬しておらず、怒ると異常に怖く暴力的になる真性のサディスト。普段は無表情で感情表現に乏しい一方、芭蕉が良い句を詠んだときは素直に褒める。だらしなさを許さない厳格な基準(Si)と、成果を事実として評価する態度がISTJ的である。
うさみちゃん
INTJ建築家小学4年生のウサギで、名推理の使い手として知られる。推理を始めると目つきが変わり、実のところ警察へ通報すること自体を趣味にしている。表向きの役割の裏に個人的な目的を隠し持ち、論理で他人を追い詰めていく在り方はNi-TeのINTJ的である。
クマ吉君
ESTP起業家変態的な衝動をそのまま行動に移し、毎回必ず自分でボロを出して逮捕される悪質キャラ。計画性や隠蔽の緻密さが一切なく、欲求が生じた瞬間に体が動いてしまう点で、Se優位の暴走型として一貫している。
夢野カケラ
INFP仲介者常に打ち切り寸前の漫画家。絵は綺麗だが個性がないと言われ続け、それでも最終回の伏線回収だけは高く評価される。外からの評価と自分の作りたいものの間で揺れながら創作を手放さない姿勢に、Fi-NeのINFPらしさがある。
ボボボーボ・ボーボボ(2001年〜)——ハジケが世界の物理法則になる
この作品では、ボケが単発ではなく連鎖して物語そのものを乗っ取ります。ボーボボと首領パッチのハジケが無限に展開するため、ビュティのツッコミは秩序の回復ではなく、読者が現在地を見失わないための座標として機能します。ツッコミ役の存在意義が「収拾」から「案内」へ変質した稀有な例です。
ボボボーボ・ボーボボ
ENFP運動家鼻毛真拳の七代目伝承者。次々に襲いかかる敵に対し、鼻毛を操るという発想の飛躍で応戦し、戦闘中も「最高のハジケ」を追い求めてハジケリストとしての在り方を貫く。毛狩り隊から人々を守るという信念を持ちながら、その手段は常に予測不能。Neの連想がFiの信念に支えられているENFP的な構図である。
ビュティ
ISFJ擁護者本作のヒロインにして唯一の常識人。戦闘には参加せずサポートに徹し、周囲のハジケに対して常識的なリアクションを返し続ける。壊れきった状況でも仲間を見捨てず同行する姿勢には、関係を保つFeと、あるべき常識を手放さないSiが表れている。
首領パッチ
ESFPエンターテイナー太陽か金平糖のような姿をした伝説のハジケリスト。ハジケ組の中心人物として、その場の勢いだけで独特のボケを繰り出し、目立つことに全力を注ぐ。仲間内の「3バカ」の一角を担い、刺激と反応を渇望するSe優位の行動が徹底している。
ヘッポコ丸
ISFP冒険家ツンツン頭の16歳。オナラ真拳の使い手で、ツッコミ役に回りながらボケに巻き込まれることも多い。修行を通じて戦士として成長していく過程が描かれ、感覚的な反応と自分の中の納得を頼りに動く点でFi-SeのISFPに近い。
ソフトン
INTJ建築家バビロン真拳の使い手で、とぐろ状の頭部を持つ冷静沈着な仲間。真面目に語れば語るほど周囲とずれていく天然ボケでもあり、実はビュティの兄という背景を持つ。感情を排して状況の本質を語ろうとするNi-Te的な姿勢がINTJに重なる。
ところ天の助
ENTP討論者ところてんの身体を持つプルプル真拳の使い手で、元は毛狩り隊の基地隊長。プロレスオタク気質で戦闘中の実況解説を買って出るなど、知識を披露しながら場を回すのが持ち味。Ne-Tiで理屈と茶々を同時に繰り出すENTP的な役回りである。
破天荒
ISTP巨匠カギ真拳を操る毛の王国の生き残り。普段は無口で無愛想、シリアスな立ち位置を保っているが、心酔する首領パッチが絡んだ瞬間だけハジける。必要な場面で技能だけを差し出す寡黙さは、Ti-SeのISTPらしい。
田楽マン
ESFJ領事極度のさみしがり屋で、構われると途端に図に乗る。戦闘力は低く扱いも雑だが、人気投票では上位に食い込むという愛され方をしている。他者からの反応の有無で自分の状態が決まってしまう点に、Fe優位の脆さが表れている。
絶体絶命でんぢゃらすじーさん(2001年〜)——加害と被害の高速ループ
じーさんが危険を作り出し、孫が巻き込まれ、校長が横から自滅するという三者の循環が基本形です。ボケ役が「生存術の師」を自称している点が構造的に効いており、教える立場と壊す立場が同一人物であることが、そのままギャグの燃料になっています。
じーさん
ESTP起業家生存術の師を自称しながら、実際には危険を回避するどころか作り出してしまう主人公。ふんどしにタンクトップという出で立ちで、思いついた解決策を即座に実行しては破壊を招く。結果の予測より目の前の行動を優先するSe主導の振る舞いが一貫しており、ESTPの衝動性が極端に誇張された造形といえる。
孫(洋助)
ISFJ擁護者じーさんの孫にあたる小学5年生で、本作の主要なツッコミ役。分別のある子どもとして祖父の行動に呆れながらも、結局は付き合って後始末を引き受ける。常識の基準を保ちつつ関係から降りない姿勢はISFJらしく、恋愛絡みの場面になると途端にぎこちなくなる不器用さも人物像に合っている。
校長
ENTJ指揮官じーさんのライバルを自称する学校の権威者。「ワガハイ」と名乗り、自分の優位を示すことに強く執着するが、その企てはほぼ毎回失敗して命を落とす。目的達成のために立場と計画を持ち出すTe的な振る舞いと、自己評価の高さが噛み合っていない点が笑いになっている。
ゲベ
ISTP巨匠表向きはじーさんの飼い猫だが、人間の言葉を話し、超常的な戦闘能力と変身能力を持つ。皮肉混じりの観察コメントを挟みつつ、必要な場面では淡々と戦力として機能する。感情に流されず状況を処理する距離感と実務能力は、Ti-SeのISTP的な立ち位置である。
最強さん
ISTP巨匠全身が黒く塗り潰された謎のおじさんで、作中最強の戦闘力を誇る。登場すれば必ず複数のキャラが死亡するほどの災厄でありながら、本人に悪意はなく、出番が少ないと「破壊したい」と呟く。言葉を持たず力だけで状況に介入するTi-Se的な在り方をしている。
ちゃむらい
ISFP冒険家泣き虫の侍。基本的には弱虫だが、いったん自信がつくと途端に調子に乗るという振れ幅を持つ。信念や理屈ではなく、その時々の感情の高低で行動が決まってしまう点に、Fi-SeのISFPらしい不安定さが出ている。
銀魂(2003年〜)——ギャグとシリアスを同一人物で往復する
万事屋の三人はギャグ回とシリアス回で行動原理が変わらないまま、扱う対象だけが入れ替わります。銀時のSe的な即応、新八のSi-Fe的な調整、神楽のNe的な奔放さという役割分担が固定されているからこそ、笑いから戦闘へ切り替わっても人物像が崩れません。
坂田銀時
ESTP起業家だらしない万事屋の店主でありながら、いざという場面では武士としての信念を行動で示す。長期的な計画を語らず、目の前の状況にその都度応じていくスタイルが徹底しており、ギャグ回の脱力とシリアス回の切れ味が同じSe主導の反射から生まれている。
坂田銀時の性格タイプを詳しく見る →志村新八
ISFJ擁護者万事屋のツッコミ担当にして、常識と良識の側から場を支える存在。銀時と神楽の暴走に振り回されながらも見捨てず、姉や仲間を守るために踏みとどまる。関係と役割を守り抜こうとするFe-SiのISFJらしさが、ツッコミという機能そのものと重なっている。
志村新八の性格タイプを詳しく見る →神楽
ENFP運動家夜兎族の少女で、食欲と気分のままに動きながら、仲間への情には一貫して厚い。周囲の常識を意に介さず自分の関心の赴くまま行動する奔放さと、大切な相手のためには躊躇なく戦う芯の強さが同居しており、Ne-FiのENFPとして読める。
神楽の性格タイプを詳しく見る →桂小太郎
INTP論理学者攘夷志士としての理念を抱えつつ、エリザベスを連れて奇天烈な作戦を実行してしまう二面性の持ち主。真剣であればあるほど発想が常識から外れていくという構造が、内側で理屈を組み立てるTiと、そこから枝分かれするNeの組み合わせを思わせる。
桂小太郎の性格タイプを詳しく見る →よんでますよ、アザゼルさん。(2007年〜)——欲望を悪魔に代行させる
他作品と違い、この作品ではボケ役の下劣さが「依頼人の欲望の代行」として機能します。悪魔たちは自分の欲で暴走しているようでいて、実際には人間側の欲望を実行しているにすぎません。唯一の常識人である佐隈も金銭欲に転ぶため、ツッコミは倫理の側に立ちきれず、絶対的な支配者である芥辺だけが場を閉じられるという歪んだ均衡が保たれています。
芥辺
INTJ建築家悪魔探偵事務所の所長で、契約悪魔たちから恐怖の対象として畏れられる圧倒的な支配者。人間の醜い部分を好み、ドロドロした案件ほど機嫌が良くなる。グリモア収集に執着し、その理由を「心ない悪魔使いに悪用されないため」と説明するが真意は明かさない。長期的な目的を隠したまま手駒を運用するNi-Teの動き方はINTJ的である。
佐隈りん子
ESTP起業家事務所の事務員兼助手にして本作のヒロイン。敬語を使いこなす常識人でありながら他人には辛辣で、悪魔相手にも怯まない。金銭や私益には目が眩みやすく、危機感に乏しくて軽率なミスを繰り返し、飲酒すると人格が一変してガラが悪くなる。倫理より実利、熟慮より反射で動くSe優位の振る舞いが徹底している。
アザゼル篤史
ESFPエンターテイナー犬面でメタボ体型の下級悪魔。関西弁で他人をあだ名で呼び、趣味はセクハラといい加減さの塊で、学習能力が低く同じ失敗を懲りずに繰り返す。その一方で過度な流血には気分を悪くし、人が危険にさらされると祈るという妙に常識的な面も見せる。快楽への反応と情の揺れが同居するSe-FiのESFPらしい造形である。
ベルゼブブ優一
ESFJ領事ペンギンに似た姿の魔界の貴族で、獄立大卒のエリート。普段は優雅かつ慇懃に振る舞うが、失態を犯した瞬間に激昂する。穏健派の常識人でありながら、危険を察知すると即座に寝返る抜け目のなさも持つ。体面と場の空気を最優先に調整するFe主導の行動が一貫している。
サラマンダー公威
ESTJ幹部赤い馬面のトカゲ悪魔で、「漢」と「武士」を尊ぶ価値観を絶対のものとして掲げる。現代日本の風潮を憂いて革命を訴え、初登場から佐隈に唾を吐きかけ続けるほどの徹底ぶりを見せる一方、暴行を受けることに悦びを感じるという矛盾を抱える。掲げた規範を他者にも適用しようとするTe-Siの姿勢がESTJ的である。
斉木楠雄のΨ難(2012年〜)——最強の能力者が望むのは平穏だけ
本作の反転は、最も強いキャラクターがツッコミ役に配置されている点にあります。斉木は超能力で状況を先読みできるがゆえに、事態が転がる前に処理してしまい、その内心の実況がギャグになる。ボケ役の燃堂・海藤・照橋が異なる方向に暴れることで、平穏を求める斉木の望みだけが永久に叶わないという構造が保たれます。
斉木楠雄
INTJ建築家あらゆる超能力を持ちながら、目立つことを避けて平穏な日常だけを望む高校生。「やれやれ」を口癖に、面倒事が大きくなる前に先回りして処理してしまう。他人に借りを作ることを嫌い、根は優しいのに恩着せがましさを徹底的に排除する。先読みで動くNiと、感情を挟まず処理するTeの組み合わせがINTJ的である。
燃堂力
ESFPエンターテイナー何も考えていないため斉木のテレパシーでも思考が読めない唯一の人物。学力は極めて低いが身体能力は異常に高く、斉木を「相棒」と呼んで慕う義理人情の厚さを見せる。計算のない反応と行動の速さ、そして場を明るくする存在感は、Se-FiのESFPそのものである。
海藤瞬
INFP仲介者中二病を演じてみせるが、実際は引っ込み思案で純粋、騙されやすい少年。漫画を愛し、自分の内側に作り上げた物語世界を大切にしている。運動音痴で方向音痴という現実面の弱さと、内的世界の豊かさの落差が、Fi-NeのINFPらしい造形になっている。
照橋心美
ESFJ領事「完璧な美少女」を演じ、男子生徒を思い通りに動かすことに快感を覚える腹黒い一面を持つ。自分の美貌に絶対の自信があり、本性を知る相手には別の顔を見せる。他者からどう見られるかを軸に振る舞いを最適化するFe主導の性格で、それが通用しない斉木にだけ本気の好意が芽生えるという皮肉が効いている。
灰呂杵志
ESTJ幹部学級委員長にしてテニス部部長。「never give up」を信条に掲げ、根性論で困難に立ち向かうお節介な熱血漢で、文武両道の優秀な生徒でもある。自分の基準を周囲にも適用し、集団をまとめようとするTe-SiのESTJらしさが強い。
夢原知予
ENFP運動家惚れっぽく好きな相手が度々変わるロマンチストで、恋愛の話になると一気に暴走する。裏表がなく明るいため友人も多い。関心が次々に移りながらも、その都度本気になってしまう振る舞いはNe-FiのENFPに重なる。
鳥束零太
ESTP起業家幽霊を視認できる霊能力者で、口寄せによって霊を憑依させ操る。スケベな性格が災いして女子から避けられ、斉木からは「澄んだ目をしたクズ」と評される。能力を私欲のために即使ってしまう短絡さが、Se優位の性質を示している。
斉木空助
ENTP討論者IQ218を誇る天才発明家の兄。弟に強い嫉妬と劣等感を抱く一方、「弟に勝てない」こと自体に快感を覚えるというねじれを抱えている。次々と発明で挑みながら理屈で自分を正当化していく姿は、Ne-TiのENTP的である。
ポプテピピック(2014年〜)——ツッコミが機能しないメタ4コマ
本記事の主張に対する反証として置く作品です。ピピ美という「ツッコミ担当」は存在するのに、しばしば自分も挑発に加わるため、逸脱を正す機能を果たしません。さらにオチの欠落、コマのコピペ、第四の壁の破壊といった手法によって、ボケ→ツッコミ→オチという構造そのものがネタにされます。性格の噛み合わせで笑いを作るのではなく、笑いの様式を壊すことで笑わせる型です。
ポプ子
ESTP起業家背が低く金髪ツインテールの14歳。挑発を仕掛けるのはほぼ彼女で、煽られると即座にキレて手が出る。文脈も後先も踏まえず、その瞬間の衝動をそのまま行動に変換する反応速度は、Se主導のESTPを極端に振り切った造形といえる。
ピピ美
ISTP巨匠背が高く青い長髪の14歳で、名目上はツッコミ担当。ポプ子には甘く、乱暴さでは劣るものの一緒になって挑発に加わることも多い。感情を高ぶらせず淡々と場に付き合う距離感はISTP的だが、その冷静さが逸脱の是正には向かわない点がこの作品の構造を決めている。
おそ松さん(2015年〜)——同じ顔の六人が全員ダメになる
六つ子という「同じ条件から始まった六人」を並べることで、性格差だけがそのまま人生の差になって見える構造の作品です。ツッコミ役のチョロ松が自分も同じニートである以上、指摘に正当性が宿らない——常識人が説教する資格を持たないという点で、アザゼルさんと同じ型の笑いを扱っています。
おそ松
ESFPエンターテイナー六つ子の長男。ギャンブルとその場のノリに全振りし、責任を取る局面からは器用に逃げる。年長者としての体面より今日の楽しさを優先し続ける姿勢は、Se-Fiで動くESFPの典型である。
おそ松の性格タイプを詳しく見る →カラ松
ENFP運動家独自の美学に沿った自己演出を続け、痛いポーズと台詞で周囲から総スルーされる次男。それでも自分の世界観を捨てないのは、外からの評価より内側の価値を優先するFiと、演出を無限に生み出すNeの組み合わせによる。
カラ松の性格タイプを詳しく見る →チョロ松
ISFJ擁護者六人の中で唯一まともであろうとし、就活や世間体を口にしてはツッコミを入れる三男。実際には自分も同じニートであるため説教は空回りするが、常識の基準を手放さない点にSi-FeのISFJらしさが出ている。
チョロ松の性格タイプを詳しく見る →一松
INFP仲介者人間関係を避けて猫と過ごし、自己否定を口癖のように繰り返す四男。他人に合わせるくらいなら関わらないという選択は、内側の感覚を最優先するFi主導の在り方であり、INFPの内向性が極端に振れた姿といえる。
一松の性格タイプを詳しく見る →ちいかわ(2020年〜)——かわいさの裏に労働と討伐がある
本作のギャグは「かわいい絵柄」と「労働・討伐という過酷な社会構造」のギャップから生まれます。ボケ役が暴走するのではなく、世界の側が理不尽で、キャラクターはそれぞれの性格で耐え方を選ぶ——ツッコミが世界に対して無力であるという点で、本記事の他作品とは笑いの発生源が根本的に異なります。
ちいかわ
INFP仲介者言葉数が少なく涙もろい主人公。討伐と労働に追われる世界で自分の希望を主張できず、目の前の相手に寄り添うことで踏みとどまる。内側の感情を優先しながらそれを言語化しないFi主導の在り方が、ISFPの静かな側面として描かれている。
ちいかわの性格タイプを詳しく見る →ハチワレ
ESFJ領事どんな状況でも前向きな言葉を見つけて場を明るくする楽天家。洞窟暮らしという厳しい境遇にありながら、今この瞬間の楽しさを掬い上げる才能を持つ。Se-Fiで現実に触れ続けるESFPらしい強さである。
ハチワレの性格タイプを詳しく見る →うさぎ
ESTP起業家「ウラ!」などの奇声とともに脈絡のない行動を取り、予測不能な動きで周囲を巻き込む。しかし危機の場面では誰より先に動く実力者でもある。発想と衝動が同時に走るNe優位の性質が、言語を介さずに表現されている。
うさぎの性格タイプを詳しく見る →モモンガ
ENTP討論者「かわいがられたい」という欲求を全面に押し出し、通らなければ実力行使に出る自称マスコット。周囲の迷惑を計算に入れず、その場で欲しい反応を取りにいく行動様式はSe主導のESTP的である。
ボケ役に多いのは「外向直観(Ne)」と「外向感覚(Se)」
ギャグ漫画のボケ役は、大きく二種類に分かれます。ひとつは思いつきの連想が止まらないNeタイプ——バカボンのパパ、花中島マサル、聖徳太子、則巻千兵衛、ボーボボがこれにあたります。彼らのボケは「話が別の場所へ飛ぶ」形をとり、周囲が追いつけないほど発想が跳ねていきます。もうひとつは、目の前の刺激に即反応してしまうSeタイプ——じーさん、大沢木小鉄、両津勘吉、本官さん、野原しんのすけ、燃堂力です。
こちらのボケは「考える前に体が動いている」形で起こり、被害の規模が物理的に大きくなるのが特徴です。
- Ne型のボケ=話題が横に飛ぶ(聖徳太子、マサル、バカボンのパパ、千兵衛、ボーボボ)
- Se型のボケ=その場で暴走する(じーさん、小鉄、両津、本官さん、しんのすけ、燃堂力)
- どちらも「止める人」がいて初めてギャグとして完成する
ツッコミ役に多いのは「内向感覚(Si)」と「外向感情(Fe)」
常識の側に立つツッコミ役には、ISFJ・ISTJが集中します。ビュティ、小野妹子、藤山起目粒(フーミン)、志村新八、チョロ松、じーさんの孫はいずれも「本来こうあるべき」という基準(Si)を手放さず、周囲との関係を壊さないよう調整しようとします(Fe)。興味深いのは、彼らが最終的にボケ役から離れない点です。
ツッコミ役の献身性は、そのまま「面倒を見てしまう人」の性格傾向として読めます。一方で河合曽良や大原大次郎のように、規範の逸脱に暴力や叱責で応じるISTJ・ESTJ型のツッコミもあり、こちらは笑いの温度が一段冷たくなります。
「常識人が一人もいない」作品と、「常識人が主役」の作品
『浦安鉄筋家族』のように家族全員が加害者側に回る作品では、ツッコミが機能不全に陥り、笑いの密度が上がります。逆に『斉木楠雄のΨ難』は、最強の超能力者である斉木楠雄自身がツッコミ(しかも心の声)を担当するという反転構造をとりました。『よんでますよ、アザゼルさん。』はさらに一段ひねっていて、常識人の佐隈が金銭欲で加害側に転ぶため、ツッコミが倫理の担保として働きません。
ボケの側に立つキャラが増えるほど話は加速し、ツッコミの側に強いキャラを置くほど作品は安定します。この配分の違いは、そのまま作品のテンポの違いになって現れます。
不条理ギャグの系譜——『伝染るんです。』が壊したもの
ボケとツッコミの分業は、あくまで笑いの型のひとつにすぎません。1989年の『伝染るんです。』は、逸脱を指摘する役を置かず、起承転結も回収しないまま4コマを終わらせることで「不条理ギャグ」というジャンルそのものを立ち上げました。この系譜は、歴史上の偉人を淡々と壊す『ギャグマンガ日和』、ボケが連鎖して物語を乗っ取る『ボボボーボ・ボーボボ』へ受け継がれ、2014年の『ポプテピピック』では笑いの様式自体を破壊対象にするところまで進みます。
性格の噛み合わせで笑わせる系譜と、噛み合わせを拒否して笑わせる系譜が並走しているのが、日本のギャグ漫画史の面白いところです。
- ツッコミを置く型=天才バカボン、こち亀、銀魂、斉木楠雄のΨ難
- ツッコミが機能しない型=浦安鉄筋家族、よんでますよ、アザゼルさん。、おそ松さん
- ツッコミを最初から置かない型=伝染るんです。、ポプテピピック
まとめ
ギャグ漫画を17作品まとめて眺めると、笑いが「性格の噛み合わせ」から生まれていることがはっきり見えてきます。止まらない発想(Ne)と止まらない衝動(Se)が場を壊し、常識の基準(Si)と関係への配慮(Fe)がそれを拾い続ける。半世紀にわたってこの分業が繰り返されてきた一方で、『浦安鉄筋家族』のようにツッコミを枯渇させる作品や、『斉木楠雄のΨ難』のように最強のキャラをツッコミに置く作品が現れ、型そのものが更新されてきました。
お気に入りのキャラがどの役回りを担っているかを意識して読み返すと、そのギャグが効く理由が違って見えてくるはずです。
よくある質問
ギャグ漫画のボケ役に多いMBTIタイプは何ですか?
本記事で扱った17作品では、ENTP・ENFP(Ne主導)とESTP・ESFP(Se主導)の4タイプにボケ役が集中しました。Ne型は話題が横へ飛ぶボケ、Se型はその場で暴走するボケになりやすく、同じ「ボケ」でも笑いの起こり方が異なります。
ツッコミ役にISFJが多いのはなぜですか?
ツッコミ役は「常識の基準を保つこと」と「関係を切らずに付き合い続けること」を同時に求められる役割だからです。生活の基準を守るSiと、周囲への配慮を優先するFeを併せ持つISFJは、この二つを両立しやすく、ビュティ、小野妹子、フーミン、志村新八、チョロ松、じーさんの孫がいずれも同じ立ち位置に収まっています。
MBTIタイプはどのように判定していますか?
作中で繰り返し描かれる言動のパターンと、公式設定として確認できる性格描写をもとに、認知機能の観点から解釈しています。単発のセリフや必殺技の名称など、性格と直接関係しない要素からタイプを決めることはしていません。
この記事のMBTI診断は公式設定ですか?
いいえ。本記事のタイプ判定はすべて当サイトによる考察であり、原作者や公式が発表したものではありません。またMBTIは心理学的な診断ツールではなく、キャラクターの行動傾向を整理するための枠組みとして用いています。