空閑有吾のMBTIはENTP|遊真に道を託した旅人の父
討論者ワールドトリガー / 旧ボーダー創設メンバー ・ 傭兵 / 空閑遊真の父
空閑有吾のMBTI
ENTP(討論者)
空閑遊真の父であり、旧ボーダー創設メンバーの一人。
- E外向型
- N直観型
- T論理型
- P探索型
なぜENTPなのか
空閑有吾をENTPと判断した根拠を、作中の描写にそって整理します。
組織の内側にとどまらない発想(Ne)
旧ボーダーの創設メンバーでありながら、彼はかなり初期の段階で組織を抜け、一人で近界を巡る旅へ出ている。迅や小南のような旧ボーダー時代からの隊員ですら彼を知らないほど早い離脱だった。自分が立ち上げた枠組みに安住せず、まだ見ぬ世界のほうへ足を向ける。ENTPの優位機能Ne(外向的直観)は、目の前の安定より外に広がる可能性を選ばせる。
息子とトリオン兵を連れて国々を渡り歩いた生き方が、その性質を端的に示している。
仕組みを設計して後に残す力(Ti)
ランク戦のシステムをはじめ、彼が残したものは林藤たち後輩が形にして、現在のボーダーを支えている。自作のトリオン兵レプリカに至っては、明確な自我を備えて遊真に助言できるほどの完成度だ。ENTPの補助機能Ti(内向的思考)は、思いつきを構造として組み上げる方向に働く。本人はとうに組織を離れているのに、彼の設計だけが後の世代に受け継がれ、動き続けているところに彼の思考の質が表れている。
自分の言葉すら絶対視させない態度
「親の言う事が正しいと思うな」という言葉は、教育者としては異例の突き放し方だ。従わせるのではなく、自分の頭で検証しろと求めている。実際、彼が遊真に伝えた「ボーダーは近界との外交官のような存在」という認識は、旧ボーダー時代の方針に基づくもので、離脱後の方針転換までは反映されていなかった。前提を疑うことを常とするENTPらしく、彼は自らの言葉に有効期限があることを知っていたのである。
行き先を語らずに去る不定形さ(劣等Si)
ボーダーを抜けた経緯は不明で、旧知の相手とは音信不通の時期もあった。母国の組織がどう変質したかを知らないまま、彼は近界の各地を移動し続けている。遊真の母親についての情報も一切なく、謎の多い人物として語られる。ENTPの劣等機能Si(内向的感覚)は、過去や既存の関係を維持し続ける方向には向かいにくい。積み上げた履歴より、次に進む先を選ぶ生き方だったといえる。
名場面と名言・名セリフ
親の言葉を疑えという教え
親の言う事が正しいと思うな
父から息子へ贈られた言葉としては、あまりに突き放したものだ。しかしこれは冷たさではなく、思考の自由を手渡す行為である。ENTPの優位機能Ne(外向的直観)と補助機能Ti(内向的思考)は、あらゆる前提を検証の対象として扱う。自分の教えを絶対の正解として置いてしまえば、息子は父の世界より先へ行けない。実際、有吾が伝えたボーダー像は後に実態とずれていた。
その可能性を織り込んだうえで、彼は判断の権利ごと遊真に預けたのだ。
認知機能のスタック
4つの認知機能がどの順で働いているかを見ていきます。
Ne(外向的直観)。自ら立ち上げたボーダーに早々に見切りをつけ、一人で近界の国々を巡る旅へ出た。安定した地位より、まだ見ていない世界のほうへ向かう志向が生き方全体を貫いている。
Ti(内向的思考)。ランク戦のシステムや自我を持つトリオン兵レプリカなど、彼の設計したものは本人が去った後も動き続けている。着想を実際に機能する構造へ落とし込む思考力の証だ。
Fe(外向的感情)。「親の言う事が正しいと思うな」と、相手が自分で考えられるように言葉を選ぶ。遊真やレプリカとの関わり方には、押し付けずに手渡すという配慮が一貫している。
Si(内向的感覚)。過去の縁や組織との関係を維持し続けることは苦手で、旧ボーダーとは音信不通になり、母国の方針転換も把握しないままだった。積み上げより移動を選ぶ人だった。
人間関係と相性
空閑有吾と関わりの深い人物との相性を、性格タイプの観点から見ていきます。
空閑遊真(ISTP)── ENTPとの相性
4年前まで近界を共に巡った父子だ。有吾は遊真が11歳のとき、瀕死の息子を助けるために自ら黒トリガーとなって絶命した。「相手の嘘を見抜く」サイドエフェクトも、元は有吾のもので、このとき遊真へ受け継がれている。ENTPのNeが世界の広さを示し、ISTPのTiがそれを自分の判断基準へ落とし込む。父の言葉が今も遊真の行動を支えている。
レプリカ(INFJ)── ENTPとの相性
レプリカは有吾が自ら作り上げた自律型トリオン兵であり、遊真のお目付け役を名乗る存在だ。ENTPのTiが設計した構造物が、INFJらしく助言はしても決断は本人に委ねるという振る舞いを見せる。「親の言う事が正しいと思うな」という有吾の姿勢が、そのままレプリカの流儀として受け継がれているように見える。
忍田真史(ESTJ)── ENTPとの相性
忍田は有吾の後輩にあたる。作者によれば、有吾の実力は現在の忍田とほぼ同等で、生前は有吾の方が強く、その死後に忍田が鍛錬を重ねて追いついたという。ENTPが可能性を追って外へ出ていったのに対し、ESTJのTe-Siは組織の中で着実に力を積み上げた。対照的な道を歩んだ先輩と後輩である。
城戸正宗(ENTJ)── ENTPとの相性
旧ボーダー創設期の同輩だ。しかし有吾が早々に組織を離れて近界を巡ったのに対し、城戸は組織を巨大化させる側に残り、後に方針を転換して友好的な相互交流をほぼ断絶させた。ENTPのNeが可能性を外へ広げ、ENTJのTeが内側を統制する。同じ場所から出発しながら、正反対の結論に至った二人である。
林藤匠(ENTP)── ENTPとの相性
林藤は有吾の後輩にあたる。有吾が残したランク戦のシステムをはじめとする構想を、林藤たち後輩が形にして現在のボーダーを支えてきた。同じENTPどうし、着想を仕組みへ翻訳する感覚が近い。去った先輩の設計図を、残った後輩が実装として完成させたという関係が成り立っている。