登場キャラクター一覧
求婚者たち(帝と五人の貴公子)
主人公と幼馴染
かぐや姫
INFP仲介者竹から現れ、山里で自然と共にのびのび育つが、都で貴族の姫に仕立てられ本来の自分を抑え込まれる主人公。富や身分に一切心を動かさず、自分の内なる実感だけを幸せの基準にするFi主導のINFP。地上のいのちへの深い共感と、押し付けられた役割への静かな葛藤が全編を貫く。
かぐや姫の性格タイプを詳しく見る →捨丸
ESTP起業家山里の木地師の少年で、幼いかぐや姫と野山を駆け回った兄貴分。かぐや姫にとって地上の自由な生の象徴となる存在。考えるより先に体が動き、今この瞬間を全身で味わうSe主導のESTP。束縛を嫌う奔放さで、再会した姫と空を飛び「もう一つの人生」を垣間見せる。
捨丸の性格タイプを詳しく見る →育ての親と屋敷の人々
翁
ESFJ領事竹から姫を授かり深く慈しむ育ての父。世間が良しとする栄華こそ幸せと信じ、都へ移り屋敷を建て縁談を取り持つFe主導のESFJ。愛情は本物だが、社会的評価を物差しにするFeと姫のFiがすれ違い、良かれと重ねる差配が娘を追い詰める悲劇を生む。
翁の性格タイプを詳しく見る →媼
ISFJ擁護者姫に乳を与え育てた養母。土に触れる素朴な暮らしを守り、姫が本当に喜ぶものを直感で汲み取り静かに寄り添うSi主導のISFJ。栄華を追う翁とは対照的に、媼の営む畑は都で苦しむ姫の心の安らぎの場となる。評価ではなく存在を受け止める数少ない理解者。
相模
ISTJ管理者翁に雇われ姫に貴族の作法を叩き込む教育係。眉剃りやお歯黒といった型を疑うまでもない決まりとして課すSi主導のISTJ。既存の身分秩序と規範を絶対とし、姫の「なぜ」を一蹴する。都の抑圧を体現し、姫の自由な生命力と真っ向から衝突する存在。
女童
ESFPエンターテイナー姫に仕える快活な少女で、孤独な姫が唯一気を許せる遊び相手。今の楽しさに素直で、よく食べよく笑い屋敷に生気を吹き込むSe主導のESFP。作法一辺倒の相模とは好対照に、飾らない明るさで姫の心をほぐす、屋敷のムードメーカー。
求婚者たち(帝と五人の貴公子)
御門
ESTJ幹部終盤に一方的な求愛で迫る時の天皇。自分に望まれることは姫の栄誉だと信じ、意思を確かめず抱き寄せるTe主導のESTJ。権威を絶対とし相手の内面に鈍感なその独善が、姫に「消えてしまいたい」と願わせ、月へ帰る運命を発動させる引き金となる。
御門の性格タイプを詳しく見る →石作皇子
ENFP運動家美辞麗句で姫を口説く求婚者。可能性とイメージを紡ぎ、財を捨ててもと愛の理想を熱く語るNe主導のENFP。姫の心を一瞬揺らすが、言葉に実行が伴わず上辺だけと露見する。仏の御石の鉢の難題を国内の似た鉢でごまかそうとして失敗する。
車持皇子
INTJ建築家蓬莱の玉の枝の難題を、精巧な偽物を職人に作らせるという策で解こうとする求婚者。目的から逆算し冒険譚まで作り込むNi主導のINTJ。だが報酬を踏み倒した職人の訴えで嘘が露見。人心の機微を軽んじた詰めの甘さが破綻を招く計算高い策士。
阿部右大臣
ESTJ幹部財力と人脈で火鼠の皮衣を唐・天竺から調達する求婚者。結果を金で買おうとするTe主導のESTJ。だが火にくべると皮衣は燃え尽き偽物と露見。数値や地位で測れるものを過信し、品の真贋という本質を見誤る現実派の失敗を体現する。
大伴大納言
ESTP起業家龍の首の珠を得ようと自ら荒海へ乗り出す威勢のよい求婚者。思い立てば即行動のSe主導のESTP。だが嵐に遭い命からがら引き返す。先を見通すNiが弱く、勢いと豪語が空回りして破綻する猪突猛進型の武人肌である。
石上中納言
ISFJ擁護者燕の子安貝を自らの手で取ろうと高所に登り転落する求婚者。策も金も使わず誠実に義務を果たそうとするSi主導のISFJ。瀕死の床でも姫の見舞い歌に返歌を詠む。五人の中で最も人間味のある、誠実さゆえに身を滅ぼす悲劇の貴公子。