エルダンのMBTIと名言・名セリフ|INFJ・「第一声が、謝罪だった」

提唱者領民0人スタートの辺境領主様 / カスデクス領(のちのマーハティ領) ・ カスデクス領主 / のちに公爵

エルダンのMBTIと名言・名セリフ
INFJ(提唱者)

『領民0人スタートの辺境領主様』でディアスの隣領を治める領主。

  • I内向型
  • N直観型
  • F感情型
  • J計画型

エルダン(INFJ)の性格

『領民0人スタートの辺境領主様』でディアスの隣領を治める領主。人間の父エンカースと、象人族の母ネハとの間に生まれた半亜人で、生まれ持った魔力と体力を使うことで人間の姿と象人族の姿を行き来できます。象人族の血により耳と鼻が異常に鋭い一方、二つの種族の体が噛み合わないことによる生まれつきの不調を抱え、体温調節や食事に薬と介助を必要とする病弱な体でもあります。

「〜であるの」という独特の甲高い口調、丸々と太った体、天蓋付きのベッド型馬車での派手な登場が強烈な第一印象を残す人物です。奴隷にされていた母を救い出すところから始まった歩みの果てに、人間と亜人が種族の垣根なく共に暮らせる世を作ることを生涯の望みとしています。のちに公爵位と新たな家名を賜り、エルダン・マーハティと名乗るようになります。

エルダンの行動はすべて、従者カマロッツが語る「人間と亜人が共に歩み共に生活し、種族の垣根無く皆が幸せに暮らせる世の中を作りたい」という一つの願いに接続しています。

なぜINFJなのか

エルダンをINFJと判断した根拠を、作中の描写にそって整理します。

「人間と亜人が共に暮らす世」という一枚の未来図から逆算する(優位機能:Ni)

エルダンの行動はすべて、従者カマロッツが語る「人間と亜人が共に歩み共に生活し、種族の垣根無く皆が幸せに暮らせる世の中を作りたい」という一つの願いに接続しています。彼はこの未来像を五歳で母ネハの正体を知った時から抱き続け、そこから逆算して学び、才覚を示し、母を含む獣人たちを守るために暗愚な父と兄との内部抗争を制して、自ら領主の座に就きました。

目の前の困り事を順番に片づけるのではなく、遠い一枚の絵をまず心に置き、そこへ至る道筋として現在の一手を選ぶ。これはINFJの優位機能Ni(内向的直観)の典型的な働き方です。ディアスに握手を求める場面でも「一緒に亜人と人間が笑顔で暮らせる世の中を作るの」と、目的地の側から友好を語っています。

まず謝り、まず頭を下げる。相手の感情から入る対人姿勢(補助機能:Fe)

初対面のエルダンは、ベッド型馬車から飛び降りて駆け寄り、開口一番に無断で領地へ入ったことを平謝りします。名乗りの直後には「エルダンって呼んで欲しいの」と自ら格を下げ、対等の関係を作りにいく。再訪の場面でもやはり第一声は謝罪でした。相手が今どう感じているかを最優先に読み、そこに合わせて自分の立ち位置を調整するのは補助機能Fe(外向的感情)の動きです。

マイザーと帝国の繋がりという重大情報を掴んだ時ですら「怪我をしたり道に迷子になったりしたら大変だから程々で済ませるように」と調査を打ち切らせており、情報の価値より部下の身の安全を上に置いています。

目的のために、偽りの悪評を自分に着せる

奴隷狩りから亜人を守り続けるため、エルダンは「亜人ハーレム願望を持つ放蕩息子」という偽の悪評をあえて自分に被せました。父エンカースはその言動を領主の息子に相応しいと絶賛しており、保護活動の真意は最後まで隠し通されています。理想を掲げて正面から論争するのではなく、周囲が納得しやすい物語を自分に貼りつけて、その裏側で本当の目的を進める。

長期の絵図(Ni)と、他人にどう見えるかの計算(Fe)が噛み合った時にだけ成立する迂回路で、INFJが理想主義者でありながら世渡りの巧者にもなりうることを示す振る舞いです。保護された女性達が彼の妻となったのも、この隠れ蓑と彼女達自身の意思の結果でした。

感情を隠さないのに、勘定はきちんと分解できる(第三機能:Ti)

エルダンは泣き、叫び、興奮のあまり象人族へ変身してしまうほど感情の振れ幅が大きく、しかもそれを一切隠しません。ところが同じ人物が、ディアスの公爵叙爵に反発が出ない理由を「お金も無いし、有用な土地も無いし……」と貴族の損得計算に分解して説明してみせます。ディアスが支援を辞退した際も「二つの重大な勘違い」を挙げ、受けた恩を一つずつ数え上げて対等性を立証しました。

感情表現の派手さと、内側で静かに回り続ける論理の精密さが同居する——このちぐはぐさこそ、Feが表に出てTi(内向的思考)が第三機能として裏で働くINFJの分かりやすい姿です。

名場面と名言・名セリフ

第一声が、謝罪だった

申し訳なかったの!申し訳なかったの! 勝手に領地に入ってしまって本当に申し訳なかったの! ディアス殿を怒らせるつもりは無かったの……僕はただ憧れのディアス殿に一目会いたかっただけであるの

エルダン

巨大なベッド型馬車で草原に現れ、ディアスに睨まれた瞬間の言葉です。隣領の領主という立場でありながら、彼は馬車から飛び降りて自分の足で駆け寄り、開口一番に謝りました。相手の感情の温度をまず下げにいく反射的な低姿勢は、補助機能Fe(外向的感情)の働きです。同時に、謝罪の理由が「怒らせるつもりは無かった」という相手の心情への配慮である点にも注目できます。

ちなみにこの直後、彼は病弱と噂される体で機敏に動いており、動けないわけではありません。

同志を見つけて号泣する

うぉぉぉおぉぉん、うぉぉぉぉぉぉおぉぉん! お母様ぁぁーー、お母様ぁぁーーー! ここにも仲間が居ましたぁ、同志がいましたぁぁ、お母様がよく話してくださるディアス殿がその人でしたよぉぉぉぉ!!

エルダン

ディアスの妻アルナーが鬼人族=亜人であり、亜人の子を育てていると知った瞬間の絶叫です。長年ひとりで抱えてきた「人間と亜人が共に暮らす世」という理想が、目の前に現物として立っていた。その衝撃で彼は泣き崩れ、興奮のあまり象人族へ変身してディアスを鼻で吊り上げてしまいます。理想と現実が一致した瞬間に感情が決壊するのは、Ni(内向的直観)で描いた絵に人一倍の思い入れを注ぐINFJらしい反応です。

この場でアルナーの鑑定は彼を「強い光りの青」と示し、善性を早々に保証しました。

目的地の側から、友好を申し込む

だからディアス殿、僕と、僕達ともっともっと仲良くして欲しいの。 仲良くして一緒に頑張りながら領を大きくしていって、そして一緒に亜人と人間が笑顔で暮らせる世の中を作るの!

エルダン

身の上話を聞き終えたエルダンが握手を求め、両者が友好関係を結ぶ場面です。彼の誘いは「隣領同士だから協力しよう」という近場の実利からではなく、はるか先にある理想の世の中から逆算されています。まず遠い一点を示し、そこへ一緒に行こうと相手を招く——優位機能Ni(内向的直観)が描いた未来図を、補助機能Fe(外向的感情)で人を巻き込む言葉に翻訳したのがこの台詞です。

憧れの英雄が隣人になったという幸運を、彼は即座に理想への一歩へ変換しました。

冬は遠いようで近いの

ディアス殿、もっと保存食だとかの備蓄が無いと大変だと思うの、もし何かあったらすぐに足りなくなって大変なことになってしまうの。 それに領民を増やすだけじゃなくて食糧生産も領内でやっておかないと駄目だと思うの……。 冬は遠いようで近いの、今から準備しておかないと駄目なの

エルダン

友好を結んだ直後、エルダンがディアスに突きつけた忠告です。相手が今まだ困っていない問題を先回りして指摘し、備蓄と食糧生産の不足という弱点を言い当てました。この一言がディアスに畑作りを始めさせます。まだ形になっていない先の危機が見えてしまうのはNi(内向的直観)の得意分野で、しかも彼はそれを説教ではなく心配として届けます。

後日、頼まれた農具に食料や特産品まで添え「代金は不要である」と書き送ったのも、この先読みの延長線上にありました。

認知機能のスタック

4つの認知機能がどの順で働いているかを見ていきます。

Ni優位機能

Ni(内向的直観)。五歳の時、自分の耳と鼻が変化することに気づき、それが母ネハと同じだと悟った瞬間から、彼の中には「人間と亜人が共に暮らす世」という一枚の絵が据えられました。以後の努力も、才覚の発揮も、領主という立場も、すべてその絵に至るための手段として選ばれています。目の前の事象を単発で処理せず、遠い一点に接続してから動く。ディアスへの友好の申し込みが「一緒に亜人と人間が笑顔で暮らせる世の中を作るの」で締めくくられるのは、彼の思考が常に目的地から逆算して走っているためです。

Fe補助機能

Fe(外向的感情)。まず謝る、まず頭を下げる、呼び捨てを自ら申し出て格を下げる。エルダンの対人術は一貫して相手の感情を先に整えることから始まります。重大な情報を掴んだ場面でも「怪我をしたり道に迷子になったりしたら大変だから程々で済ませるように」と部下の安全を優先し、王都では気の良いお坊ちゃんを演じて人の輪に溶け込みました。周囲の感情を読み、自分の見え方を調整して場を作る補助機能Feが、Niの理想を現実に接続する回路になっています。

Ti第三機能

Ti(内向的思考)。感情が決壊しやすい人物でありながら、彼は貴族五派閥の動向を一つずつ挙げてディアスの叙爵に反発が出ない理由を組み立て、公債が双方に損のない仕組みであることを説明し、支援を辞退した相手の「二つの重大な勘違い」を順番に潰していきます。受けた恩を必ず列挙して対等性を主張するのも、内側で整合を取り続ける第三機能Tiの現れです。派手な情動の裏側で、静かな検算が絶えず走っています。

Se劣等機能

Se(外向的感覚)。象人族の血で耳と鼻はずば抜けて鋭いのに、身体そのものは彼の弱点です。生まれつきの体の歪みによる不調を抱え、体温調節が苦手で、薬を混ぜた栄養食を欠かせず、不意の入眠と怪力の寝返りのために専用のベッド型馬車を使っています。加えて感情が高ぶると象人族へ変身してしまい、その反動で倒れる。今この瞬間の身体と現実を制御しきれないという意味で、劣等機能Seの位置づけが人物設定そのものに組み込まれた造形といえます。

人間関係と相性

エルダンと関わりの深い人物との相性を、性格タイプの観点から見ていきます。

ディアス(ISFP)── INFJとの相性

エルダンにとってディアスは、母ネハの話を通じて子供の頃から憧れ続けた英雄でした。第25話、天蓋付きのベッド型馬車で草原に押しかけた彼は、睨まれるや馬車から飛び降りて平謝りし、第27話では「僕と、僕達ともっともっと仲良くして欲しいの」と握手を求めて友好関係を結びます。以後の支援は徹底していて、第34話では頼まれた農具に食料・自領の特産品・馬車・家畜・厩舎の資材までを添え、「代金は不要である。

友好の証だと思って遠慮することなく受け取って欲しい」と書き送りました。INFJのエルダンが遠い未来図(Ni)から逆算して人を巻き込む(Fe)のに対し、ISFPのディアスは目の前の弱い者を守るという内なる価値観(Fi)と、その場の身体で状況に応える力(Se)で動きます。理想を設計する人と、理想を体で証明してしまう人。

噛み合いは第101〜104話のイルク村での会談で頂点に達し、エルダンは王の言葉を暗誦して伝え、ディアスに公爵位・新たな家名を名乗る権利・三年間の免税措置をもたらしました。それでも彼は第104話で「僕が一方的な支援をしていたとかいう関係では決して無いであるの」と述べ、受けた恩を一つずつ数え上げて対等性を主張します。

FeとFiは表現の向きが違うだけで、相手を大切に思う総量は変わらない——この二人はその見本のような関係です。

ディアスの性格タイプを詳しく見る →

カマロッツ(ISFJ)── INFJとの相性

カマロッツはエルダンが幼い頃から仕える従者筆頭で、獣人の多い家臣団にあって人間族でありながら重用されてきた人物です。第26話、変身の反動で倒れたエルダンに代わって彼の半生を語る場面で、地の文はその声色を克明に描き分けています。エルダンの話をする時は「弾むような温かい声色」、父エンカースや兄ジャーニの話になると「低く響く冷たい声色」。

誰を誇り、誰を許さないかが、声の温度としてそのまま漏れ出てしまうのです。これはISFJの優位機能Si(内向的感覚)が長年積み上げてきた具体的な記憶に、補助機能Fe(外向的感情)が貼りついた形といえます。彼が語れるのはそばで見聞きし蓄えてきた事実の集積であり、その一つ一つに主人への感情が結びついています。

INFJのエルダンが「まだ無い未来」を描く人だとすれば、カマロッツは「すでにあった事実」を抱えて主人に差し出す人。同じFeを共有しながら、Niで先を見る側とSiで過去を守る側という補完関係が成立しています。第128話、マイザーの罠にはまって包囲された場面で、彼は喉が潰れるまで絶叫しながら単身突撃し、エルダンの逃げ道を作ろうとしました。

守るべき対象が定まったときにISFJが見せる献身の、極限の形です。

ディアーネ(ENFJ)── INFJとの相性

ディアーネは、偽の王命でエルダンに協力を強要した相手です。第55話、彼女は五十名の兵と二百名の傭兵を率いてカスデクス領に押しかけ、婉曲に断ろうとしたエルダンに『これは王命である!』と偽造した王命書を突きつけました。当時のエルダンはまだ爵位を正式に継いでいない立場で、盗み出された本物の王の印章が押された文書を突き返すことができません。

内心では「あんな馬鹿王女に協力するなんて冗談じゃないの!」と切り捨てながら、贅沢な食事と歌手や踊り子で時間を稼ぎ、形式上は千名を出しつつ、第58話の戦場ではティータイムを始めて一兵も動かしませんでした。興味深いのは、両者がどちらも人を動かす感情機能の使い手だという点です。ENFJのディアーネはFe(外向的感情)が優位機能でありながら、その使い方が「同じ聖人の名を持つのだから無条件に協力するのが当然」という要求へ振れ、動かない相手を前に癇癪を起こします。

対してINFJのエルダンはFeを補助機能として使い、まず頭を下げ、相手の感情を整えてから理想へ招く。同じ「人を巻き込む力」でも、Niという静かな目的地を先に据えているかどうかで結果は正反対に分かれるのです。戦後、エルダンは「ディアーネが迷惑をかけた詫び」として、王から三年間の免税措置を勝ち取っています。

ディアーネの性格タイプを詳しく見る →

マヤ(INFJ)── INFJとの相性

マヤはエルダンと同じINFJでありながら、置かれた立場は正反対です。彼女の出身村は隣領カスデクス領にあり、公爵家の内乱で困窮した末に、口減らしのため十二人の老婆が棄民として村から追い出されました(第17話)。つまり彼女は、エルダンの領地で起きた出来事の影響を受けた側の人間です。原作で二人が直接言葉を交わす場面は確認できませんが、同じタイプが正反対の位置に立っているという意味で、この対比はINFJという型の幅をよく示します。

エルダンのNi(内向的直観)は「人間と亜人が種族の垣根なく共に暮らせる世」という国家規模の未来図として現れ、彼はそこへ至るために領主の座と諜報網と外交を使いました。一方マヤのNiは占いという形を取ります。放射状の線を描いた布に色とりどりの石を投げ、その落ち方を読み解いて生きる道を探る——食料も水もないまま、彼女はその結果に従って老いた体で歩き続け、行き倒れ寸前で十二人全員を生き延びさせました。

見えないものを読んで先に動く点は同じで、違うのは手にしている札の量だけです。さらに第19話、マヤが自分でも嫌っている奴隷購入案をあえて提案し、ディアスを奴隷禁止の領法制定へ誘導しようとしたのも、偽の悪評を自ら着て亜人を守り続けたエルダンと同じ迂回路の発想でした。手段を隠したまま目的地へ人を運ぶこの癖こそ、INFJが最も分かりやすく現れる場所といえます。

マヤの性格タイプを詳しく見る →

よくある質問

エルダンはINFPではないのですか?
母を救い出したいという私的な願いを原点に持ち、感情を隠さず涙もろく、理想に殉じるような生き方はFi(内向的感情)優位のINFPとしても読めます。ただしINFPであれば理想は「自分がどう在りたいか」に収束しがちなのに対し、彼の願いは一貫して他者集団の幸福として語られ、しかも周囲にどう見えるかを計算して偽の悪評を自ら着るという高度なFeの運用を見せます。人の輪を設計して動かす側に立っている点から、INFJと見るほうが自然です。
エルダンはINTJではないのですか?
遠い目的から逆算する思考、諜報網の運用、損得計算による政治判断はNi-Teを備えたINTJの像とも重なります。ただしINTJであれば効率の観点から重大情報の追跡を優先するはずの場面で、彼は部下の安全を理由に調査を打ち切らせました。人前で号泣し、感情のままに相手へ抱きつく無防備さも、Teが二番手にある人物の振る舞いとは噛み合いません。感情機能が外向きに配置されたINFJのほうが説明力が高いといえます。
INFJ(提唱者)はどんな性格タイプですか?
内側に強いビジョンを持ち、それを他者のために使おうとするタイプです。16personalities の分類では「外交官」グループに属します。
エルダンの性格が一番よく出ている場面はどこですか?
「第一声が、謝罪だった」の場面です。巨大なベッド型馬車で草原に現れ、ディアスに睨まれた瞬間の言葉です。
エルダンがINFJだと言える一番の根拠は?
「人間と亜人が共に暮らす世」という一枚の未来図から逆算する(優位機能:Ni)という点です。エルダンの行動はすべて、従者カマロッツが語る「人間と亜人が共に歩み共に生活し、種族の垣根無く皆が幸せに暮らせる世の中を作りたい」という一つの願いに接続しています。
エルダンの性格タイプはINFJで確定ですか?
本サイトのINFJという判断は、公式の診断結果ではなく、作中の言動や描写にもとづく非公式の解釈です。解釈が分かれる余地は残ります。