ヘンブリッツ・ドラウトのMBTIと名言・名セリフ|ESTJ・「特別指南役への公開挑戦と、即座の謝罪」
幹部片田舎のおっさん、剣聖になる / レベリス王国 レベリオ騎士団 ・ レベリオ騎士団 副団長 / 二つ名「轟剣」
ヘンブリッツ・ドラウトのMBTIと名言・名セリフ
ESTJ(幹部)
『片田舎のおっさん、剣聖になる』に登場する、レベリス王国レベリオ騎士団の副団長です。
- E外向型
- S感覚型
- T論理型
- J計画型
ヘンブリッツ・ドラウト(ESTJ)の性格
『片田舎のおっさん、剣聖になる』に登場する、レベリス王国レベリオ騎士団の副団長です。団長アリューシア・シトラスに次ぐナンバーツーで、やや褐色味を帯びた肌に切れ長の目、鍛え上げられた肉体を持つ武人。巷ではその怪力を指して「轟剣」と呼ばれています。原作の地の文では「強靭な肉体から繰り出されるパワーとスピード。
タフネスもスタミナもテクニックも十分、更には勝負勘も持ち合わせている」と評され、団長以外の騎士に負けたところを見た者がいないほどの実力者です。アニメ第1期では、特別指南役として着任したベリル・ガーデナントに公開の場で実力の証明を求めて模擬戦を挑み、完敗。以後は彼を大きな目標と定め、作中で最も多く打ち合う相手となります。
規律と上下関係に厳格でありながら誰に対しても気さくで、騎士たちからの人望も厚い人物です。年齢・出身・家族については原作に記載がありません。
ヘンブリッツの行動原理は、常に組織の秩序をどう機能させるかにあります。
なぜESTJなのか
ヘンブリッツ・ドラウトをESTJと判断した根拠を、作中の描写にそって整理します。
規律と上下関係を、組織の背骨として運用する(優位機能:Te)
ヘンブリッツの行動原理は、常に組織の秩序をどう機能させるかにあります。原作第240話でベリルは「彼はそういう規律やら上下関係やらに特に厳しい。その上で不合理だと感じたら、相手を立てた上できっちり反抗する気概も持ち合わせているナイスガイだ」と評しました。新人騎士を庁舎案内に連れ出す際は「整列! 一列でついてこい!
」と号令を飛ばし、跳ねっ返りの新人にも短期間で上下関係を叩き込んでいます。ルールを守らせることと、ルールが不合理なら筋を通して異議を唱えること。この二つを同時に成立させる感覚は、外の世界に秩序を敷いて回すESTJの優位機能Te(外向的思考)の働きそのものです。
頼む前に、段取りをすべて終わらせておく
原作第138話、ベリルの故郷ビデン村がサーベルボアの群れに襲われた件で、ヘンブリッツは副団長自ら「単刀直入に申し上げます。ビデン村への帰省。私も共に向かわせてください」と直訴します。注目すべきは、この時点で彼が団長の許可も書類も馬車の手配も済ませていたことです。感情に任せた願い出ではなく、相手が頷けば即座に動ける状態まで整えてから口を開く。
しかも周囲には理由を伏せ、ベリル本人にだけ先に話を通すという義理の立て方までしています。目的から逆算して手続きを前倒しで埋めていくのは、Te(外向的思考)が最も得意とする段取りの組み方です。
効いた型を定番化し、反復で身体に刻む(補助機能:Si)
彼の強さは、決まった型の反復から生まれています。ほぼ毎日修練場に顔を出し、原作第150話では「ヘンブリッツ君がアリューシア以外の騎士に負けているところを見たことがない」と語られるほどの稽古量。肉体と精神を虐め抜く基礎練を「時折訓練に挟む分には最適ですな、これは」と気に入り、そのまま定番メニューに組み込んでしまいます。
入団試験を控えた時期には「良い背中を見せるためにもここが追い込みどころです」と自ら先頭に立ちました。効果のあった方法を蓄積して定型化し、身体に刻み込むまで繰り返す。ESTJの補助機能Si(内向的感覚)が支える鍛錬観です。
私情を職務の外側に置く、徹底した公私の線引き(劣等機能:Fi)
ヘンブリッツは私的な感情を公の判断に持ち込みません。原作第234話、自分との出会いが騎士を志すきっかけになったアデル・エデル姉弟が入団試験を受けると知りながら「……受験者の名簿は見ますので、一応は。ただ言っておきますが、一切の口利きはしていませんよ」と明言します。面接の内容も、親しいベリル相手ですら漏らしません。
一方で個人的な思いが消えているわけではなく、重傷から復帰した部下には「……おかえり、ヴェスパー」と一個人として声をかけました。私情を職務の外に置き、必要な場面でだけ小さく差し出す。ESTJの劣等機能Fi(内向的感情)の位置をよく示す振る舞いです。
名場面と名言・名セリフ
特別指南役への公開挑戦と、即座の謝罪
……完敗です。よもやこれ程とは……ベリル殿にはとんだ失礼を
原作第11〜12話、アニメ第1期でも描かれた初対面の場面です。ヘンブリッツは団長の紹介を遮って歩み出、「我々は誇り高きレベリオ騎士団。指南役にも相応が求められます」と公開の模擬戦を要求しました。十分間の打ち合いで一太刀も当てられず、四度突貫して膝をついた末に出たのがこの言葉です。組織の看板に見合う実力かを実地で検証しようとするのはTe(外向的思考)の発想であり、結果が出た瞬間に評価を書き換えて即座に頭を下げるのも、事実で判断するTeの潔さです。
この一戦がベリルの騎士団内での立場を決定づけました。
団長に王族を託し、自ら殿に立つ
私はここを抑えます! 団長は王女殿下を!
原作第212話、大聖堂が動く死体の群れに襲撃された場面です。団長アリューシアに呼ばれるや、彼は一切迷わず役割分担を口にしました。最優先で守るべき王子と王女は団長に託し、自分は正面を抑えて参列者を守る側へ回る。ベリルは「護衛対象の優先順位はぶっちぎりで王子と王女がトップだが、決してそれ以下を切り捨てて良いわけではない」と、この判断を良策と評しています。
混乱の只中で優先順位を瞬時に並べ替え、人員を最適な配置に振り分ける。優位機能Te(外向的思考)が最も鮮やかに出た瞬間でした。
非常事態に、迷わず騎士団を動かす
団長に伝令を出せ、非常事態だ。それと遅番の騎士を含め手すきの者を全員集めろ。守備隊への連絡も怠るなよ
原作第295話、ベリルの被後見人ミュイが失踪した夜の修練場です。報告を受けたヘンブリッツは、まず事実を復唱して確認したうえで、圧のある声でこの指令を出しました。動員規模に恐縮するベリルには「これは、立派に騎士団が動くべき案件です」と、私的な頼み事ではなく騎士団の案件だと定義し直して黙らせます。さらに事故だけでなく事件性まで想定し、捜索範囲を南区・南東区へ広げる判断も即断しました。
事態を組織の枠組みに載せ替えて人を動かす、Te主導の危機対応です。
敗北を「現時点」と切り分ける向上心
弱音かもしれませんが、悲観はしていませんよ。あくまで現時点では、の話です
原作第290話、新境地を得たベリルが自分の剣を確かめる相手として選んだのがヘンブリッツでした。技の始動そのものを制されて敗れ、「躱されるのではなく、始動を抑えられたのは初めてです」と驚きながら口にしたのがこの言葉です。原作第284話でも「頂を目指す前に、まずはベリル殿に土を付けませんと」と宣言しており、届かない相手を前にしても、諦めではなく期限付きの現状報告として処理します。
感情を交えず現在地を測り、次の計画へ落とし込む。ESTJらしい負け方です。
認知機能のスタック
4つの認知機能がどの順で働いているかを見ていきます。
Te(外向的思考)。ヘンブリッツは常に「この組織をどう機能させるか」から逆算して動きます。ビデン村同行を願い出る前に許可も書類も馬車も押さえておく段取り力、大聖堂襲撃で瞬時に守備の優先順位を割り振る判断、ミュイ失踪の報を受けて伝令・招集・守備隊連絡を一息で並べる指令。いずれも目的を達成するために外部の人と手続きを配置し直す動きです。副団長として「対多数戦の心得というものをよく分かっている」と評されるのも、個人の武ではなく部隊という単位で戦況を組み立てているからです。
Si(内向的感覚)。ほぼ毎日修練場に顔を出し、決まった基礎練を積み上げる反復こそが彼の土台です。効いたメニューは即座に定番化され、入団試験前には自ら先頭で追い込みをかけます。規律や上下関係、儀礼への厳格さも同じ機能に支えられており、試験当日に正装のプレートアーマーで現れた理由を「ええ、志望者の目に触れる機会ですから」と説明する場面には、形式が持つ意味を重んじる姿勢がよく出ています。優位機能Teの判断材料を、蓄積された前例と実感が供給しています。
Ne(外向的直観)。原作第151話では剣術道場の型稽古を一目見て「特に足捌きが独特に見えます。受け流しを重視した結果でしょうか」と流派の特性まで推し量り、ミュイ失踪時には事故だけでなく事件性も想定して捜索範囲を広げました。復帰したばかりの部下に稽古を集中させるため「本日はヴェスパーを中心に見ていただく、というのは」と名分を作り出す機転も同じ働きです。第三機能Neは目立って前に出ませんが、Teの計画に選択肢の幅を与える形で確かに機能しています。
Fi(内向的感情)。個人的な思い入れを表に出すのが不得手で、扱いは常に慎重です。自分がきっかけを与えた志望者の受験でさえ「一切の口利きはしていませんよ」と線を引き、ベリルが一本を取られたと聞けば慰めではなく勝者を称える言葉を選びます。感情そのものが薄いわけではなく、重傷から復帰した部下への「……おかえり、ヴェスパー」のように、短い一言として不意に差し出される。抑制と不器用さが同居する、劣等機能Fiらしい現れ方です。
人間関係と相性
ヘンブリッツ・ドラウトと関わりの深い人物との相性を、性格タイプの観点から見ていきます。
ベリル・ガーデナント(ISFJ)── ESTJとの相性
彼の在り方を決定づけた相手です。原作第11話、団長の紹介を遮って「我々は誇り高きレベリオ騎士団。指南役にも相応が求められます」と実力の証明を要求し、翌第12話の模擬戦で一太刀も当てられず膝をついて「参り、ました……!」、直後に「完敗です。よもやこれ程とは……ベリル殿にはとんだ失礼を」と非礼を詫びました。
以後は原作第14話「ベリル殿という大きな目標も出来ましたから。毎日が充実しております」の通り、打ち合い回数が団内で最も多い相手になります。ESTJのTeは肩書ではなく実測値でしか人を序列化できないため、あの模擬戦は彼にとって必然の手続きでした。そして数値が更新された瞬間に態度を全面的に書き換えられるのが、この機能の強みです。
ISFJのベリルは「いきなりこんな男が現れては、そこに疑問を感じるのも尤もだ」と相手の立場から受け止めて怒らない。師弟ではなく剣士同士の対等な関係に落ち着いたのは、原作第284話の「まずはベリル殿に土を付けませんと」という追走宣言が示す通りです。
アリューシア・シトラス(INTJ)── ESTJとの相性
直属の上官であり、「はっ」の一言で伝達が完結する関係です。原作第41話は二人を対比して「アリューシアの方になまじっか近寄りがたい雰囲気がある一方、彼は誰に対しても気さくである」「だが、騎士たちからの慕われ方という見方では負けず劣らずだ」と描きます。原作第167話では有事に上位者不在とならないよう常にどちらかが首都に残る運用が取られ、原作第197話の遠征では二人がそれぞれ部隊を率いました。
ESTJとINTJはともにTeを主要機能に持つため、優先順位と権限の言語が共通していて、命令が短く済みます。違いは情報の入口です。団長がNiで先の構図を描くのに対し、副団長はSiとSeで現場の人と積み上げを見る。原作第212話の大聖堂襲撃(アニメ未放送域)で「私はここを抑えます! 団長は王女殿下を!」と即答したのは、護衛対象の優先順位を瞬時に確定させて団長の判断コストを消したTeの働きでした。
役割が重ならないからこそ、この二人で騎士団が回っています。
クルニ・クルーシエル(ESFP)── ESTJとの相性
部下であり、体力勝負では常に最後の二人まで競り合う相手です。原作第195話・第232話の追い込み練でいずれも彼が勝ち、クルニは地面に倒れたまま「ふ、ふくだんちょー……次は勝つっす……」と食い下がります。一方で原作第141話、ベリルの帰省に無断同行しようとしたクルニを「押し切られました」と黙認してしまい、ベリルに叱られて「はっ。
……返す言葉もございません」と頭を下げる場面もありました。ESTJのTe-Siは手順と規律を先に置き、ESFPのSe-Fiは行きたいから行くという衝動で動きます。彼が毎回筋を通させる役に回るのはそのためですが、押し切られてしまうのは、彼自身のSe寄りの現場感覚がその勢いを頭ごなしに潰さないからでもあります。
原作第41話でクルニの両手剣転向を聞いた際の「騎士の成長は、何時だって喜ばしい。私も負けてはいられません」が示す通り、Teが枠を与えることでSeの膂力が形になっていく関係です。
ランドリド・パトルロック(ISFJ)── ESTJとの相性
元プラチナムランク冒険者で、現在はビデン村の道場の師範代です。原作第145話の初対面では互いに名前と実績を知っていることが判明し、ヘンブリッツが「オーシャンランク目前とも評された凄腕の冒険者……曲がりなりにも武に生きる者として、知らない方が失礼でしょう」と持ち上げれば、ランドリドは「ええ、王国にその名を轟かせるレベリオ騎士団。
その副団長ともなれば、知らない方が失礼でしょう」と同じ形で返す。以後はサーベルボア討伐の二枚看板として並置されます。ESTJのTeは実績と肩書で相手を測り、敬意を即座に言葉として差し出す機能です。ISFJのランドリドはSi-Feで「それは過分な評価というものですよ」と受け流しつつ相手を立て返す。摩擦がまったく起きないのは、両者ともSiを持ち、積み重ねてきた年月そのものを信用の根拠にしているからです。
原作第156話では純粋な戦闘力は互角、山中での生存能力はランドリドが上と評価され、優劣ではなく分業として並びました。