クルニ・クルーシエルのMBTIと名言・名セリフ|ESFP・「新しい得物を前にした第一声」
エンターテイナー片田舎のおっさん、剣聖になる / レベリス王国 レベリオ騎士団 ・ 騎士(一般騎士)
クルニ・クルーシエルのMBTIと名言・名セリフ
ESFP(エンターテイナー)
『片田舎のおっさん、剣聖になる』に登場するレベリス王国レベリオ騎士団の騎士で、主人公ベリル・ガーデナントの元門下生です。
- E外向型
- S感覚型
- F感情型
- P探索型
クルニ・クルーシエル(ESFP)の性格
『片田舎のおっさん、剣聖になる』に登場するレベリス王国レベリオ騎士団の騎士で、主人公ベリル・ガーデナントの元門下生です。ビデン村の道場には約二年在籍し、門下生時代から「絶対にレベリオ騎士団に入って見せるっす!」と公言していた夢を、卒業を待たずに叶えました。首都バルトレーンの東区に住み、語尾の「〜っす」と、犬を思わせる人懐っこさで周囲に親しまれています。
アリューシアやスレナのような有名人ではなく、原作でも一貫して「極普通の一般騎士」と位置づけられる立場ですが、その体格からは考えられない膂力とスタミナを持ち、副団長ヘンブリッツと最後まで競り合える数少ない騎士でもあります。当初はショートソードを使っていましたが、後に両手剣ツヴァイヘンダーへ転向し、恐ろしい勢いで伸びていきました。
アニメ第1期では、上京してきたベリルとの再会から、フィッセルとともに教会絡みの夜戦へ加勢するまでが描かれています。
クルニの行動はいつも身体から始まります。
なぜESFPなのか
クルニ・クルーシエルをESFPと判断した根拠を、作中の描写にそって整理します。
考えるより先に身体が出る、圧倒的な現在志向(優位機能:Se)
クルニの行動はいつも身体から始まります。早朝、東区の自宅から中央区まで走ってくる理由は「ランニングっす。騎士団は身体が資本っすから!」の一言だけ。原作第39話でベリルから両手剣の扱いを教わったときも、理屈を吟味するより先に日没まで反復し続けました。ベリルはこの姿勢を「疑問を持つのはいいが、その疑問を持つ前にまず実践するというのは非常に大切である」と評価しています。
原作第153話ではサーベルボアの突進をツヴァイヘンダーで正面から受け止め、力比べで押し勝ってそのまま仕留めました。今この瞬間の手応えで世界を掴みにいくのは、ESFPの優位機能Se(外向的感覚)そのものです。
動機はいつも「自分がどこまで来たか」(補助機能:Fi)
無断でベリルの帰省に同行しようとして咎められたとき、クルニが挙げた理由は「今の自分がどこまで成長したのか、どうしても気になるんす」でした。命令でも義務でもなく、自分の中にある実感の確かめ直しが動機になっています。原作第126話でベリルは弟子たちを動機で分類し、クルニを「自分から率先して学んでいた」「ただ剣を振っていること自体を結構楽しいと感じてしまうタイプ」に置きました。
上司に押し止められても引き下がらない粘りも、外側の基準ではなく内側の「やりたい」から出ています。個人的な価値と実感を判断の軸にするのは、補助機能Fi(内向的感情)の働きです。
感情が全部外に出てしまう、隠しごとのできなさ
原作の地の文はクルニを繰り返し「犬」に喩えます。ベリルは初対面で「総じて人懐っこい犬のような印象を抱かせる」と評し、以後も「うーん、犬。クルニは癒されるなあ」と反復します。原作第107話では「クルニは言動全てが分かりやすいんだけど」と地の文で明言されました。その裏返しとして口も軽く、原作第146話では伏せていた剣の由来を「速攻で全部ぶっちゃけてしまった」と描かれます。
騎士団内でも恥じらいの無さが問題視されているとされ、動揺すると固まってしまう脆さもあります。感情の処理を内側に溜め込まず場に出しきってしまうのは、Se-Fi軸の分かりやすい現れ方です。
読みと先の組み立てが最後まで課題として残る(劣等機能:Ni)
クルニの弱点は一貫して技術と読みです。原作第284話、同期エヴァンスとの模擬戦で睨み合いから逸って踏み込み、待っていた相手に返されました。ベリルは打ち合いが始まる前から「いや、今回はエヴァンス君の勝ちだね」と結果を予見しており、理由を「クルニが逸っていたのは見て分かったからね」と説明しています。原作第65話でも「見る者が見れば、フィッセルは未知数としても、クルニはまだまだ粗削り」と評されました。
膂力と勝負勘は満点近いのに、数手先を寝かせて待つことができない。この配置はESFPの劣等機能Ni(内向的直観)の典型です。
名場面と名言・名セリフ
新しい得物を前にした第一声
私、両手剣って初めて持つので、色々教えて欲しいっす
原作第36話、鍛冶師バルデルから「クルニ、こりゃ駄目だ。新品買いな」と告げられ、ショートソードから両手剣ツヴァイヘンダーへ転向した直後の言葉です。転向の理由は間合いではなく、武器が軽すぎて自分の力を伝えきれていなかったこと。長年握ってきた得物を手放す場面なのに、迷いも未練も出てきません。目の前の新しい手触りへすぐ乗り換えられるのは、優位機能Se(外向的感覚)の身軽さです。
そして即座に「教えて欲しい」と言える素直さが、後の急成長を支えました。
同行を咎められて口にした本音
でも、今の自分がどこまで成長したのか、どうしても気になるんす。私が道場に居た頃は……サーベルボアとは戦えなかったっすから
原作第141話、ベリルの帰省に無許可で同行しようとしたのが発覚し、理由を問われた場面です。手順を叱られながらも、動機そのものはベリルに認められました。任務でも命令でもなく、道場に居た頃の自分と今の自分を並べて確かめたいという、極めて個人的な望みが原動力になっています。補助機能Fi(内向的感情)は、こうした自分の内側の実感を判断の中心に据えます。
過去との比較を成長の物差しにしているところに、彼女の一途さがよく出ています。
師の背中を押した何気ない一言
先生! 大丈夫っすよ、きっと
原作第148話、久々に実家の道場の扉の前で立ち尽くしていたベリルに掛けた言葉です。地の文では「彼女の底抜けの明るさに救われた場面も過去にはある」「剣の腕はまだまだ発展途上ながら彼女がレベリオ騎士団に入ることが出来たのは、そういう部分も見られていたのかな」と語られます。理屈で励ますのではなく、その場の空気ごと明るくしてしまう。
ESFPが場に与える最大の贈り物がこれで、クルニの場合は本人が意識しないまま発揮されている点が特徴的です。
負けを全身で表明する
ぬぉああ~~~~ッ! 負けたっす!!
原作第284話、同期エヴァンスに読み負けて一本取られた瞬間の叫びです。悔しさを隠すことも取り繕うこともなく、そのまま声に変えてしまいます。原作第195話でヘンブリッツとの持久走に敗れたときも「次は勝つっす……」と地面に倒れたまま宣言しており、負けを内側で反芻するのではなく、その場で出しきって次へ向かう型が一貫しています。
感情を溜め込まないESFPの回復の早さであり、終盤まで彼女が伸び続けられた理由でもあります。
認知機能のスタック
4つの認知機能がどの順で働いているかを見ていきます。
Se(外向的感覚)。クルニの強みは、その小柄な体格からは説明のつかない膂力とスタミナです。ベリルは原作第155話で「なんでこの子はこのサイズであそこまでの出力を出せるんだろうな。謎である」と首をひねっています。サーベルボア二頭を同時に背負って山を下り、逃げる個体に走って追いついて後脚を切断する。追い込み走では毎回ヘンブリッツと最後の二人まで残る。すべて、今この場の身体感覚を全開にして押し通すSe優位の戦い方です。学び方も同様で、説明より先に振り、振りながら覚えます。
Fi(内向的感情)。判断の基準は組織の理屈ではなく、自分の中の「やりたい」「確かめたい」です。門下生時代から騎士団入りを公言し、卒業を待たずに飛び出したのも本人の意志によるものでした。原作第150話でヘンブリッツに勝てるかと問われれば「無理っすね。多分五人居ても無理っす」と即答するように、自己認識に見栄や誤魔化しがありません。自分の現在地を正直に置いたうえで、そこから何を積むかを自分で決める。飾らないFiの持ち主です。
Te(外向的思考)。得意ではありませんが、必要な場面では機能します。原作第66話では蘇生術による死体出現という異常事態のなかで「すぐに騎士団を呼んできてくれ。現場の確保と保全を任せたい」という単独任務を任され、これを完遂しました。原作第257話では警ら番として市街巡回の実務も担っています。手順や体系の設計は不得手でも、与えられた目的を段取りに落として最後まで運ぶ程度のTeは備えているタイプです。
Ni(内向的直観)。最も弱く、最後まで課題として残る領域です。ベリルの評は原作第284話で「勝負勘もあるし、甘えもない。だが技術的なところにはまだまだ伸びしろを残している」。読み合いの局面で先に痺れを切らして踏み込み、待たれて返される負け方を終盤まで繰り返します。道場剣術の奥義「木葉崩し」を教えられていないのも、まだその段階に無いという判断でしょう。数手先を沈めて構想する力の薄さが、劣等機能Niとしてはっきり現れています。
人間関係と相性
クルニ・クルーシエルと関わりの深い人物との相性を、性格タイプの観点から見ていきます。
ベリル・ガーデナント(ISFJ)── ESFPとの相性
約二年の門下生で、卒業を待たず騎士団に入ったため餞別の剣をまだ受け取っていません。ベリルは原作第55話で「彼女にはまだ餞別の剣を渡せていないから、それが渡せるようになるくらい、改めてクルニのことを鍛えてやりたい。親心にも似た感覚だな」と述懐します。原作第39話の両手剣指導では「剣は腰で斬るものだからね」に「腰で斬る!
懐かしい言葉っす!」と即応し、日没まで反復しました。ESFPのSe-Fiは身体で覚え、疑問より先に振ってしまう質です。ISFJのSi-Feは手順を段階に分けて手渡す教え方をするため、この組み合わせは相性が良い。原作第39話でベリルが「疑問を持つ前にまず実践するというのは非常に大切である」と評した通り、彼女の素直さがそのまま最短経路になります。
一方で原作第153話、サーベルボアを力任せに仕留めた彼女に「安全性を欠いた上での不慮の事故は剣士の誉でも何でもないよ」と釘を刺すのもこの師で、勢いに枠を与える役をずっと引き受けています。
ヘンブリッツ・ドラウト(ESTJ)── ESFPとの相性
上司であり、体力と膂力の到達目標です。原作第195話・第232話の追い込み練ではいつも最後の二人まで残り、そして必ず負ける。倒れたまま「ふ、ふくだんちょー……次は勝つっす……」と言うのが定番になっています。原作第150話では「習い始めて二年目三年目の自分がヘンブリッツに勝てると思う?」と問われ「無理っすね。
多分五人居ても無理っす」と即答しました。ESFPのSe-Fiは今この瞬間の衝動で動き、劣等機能のNiが弱いために先の段取りが抜け落ちます。原作第141話でベリルの帰省に無断同行しようとしたのはその典型で、理由は「今の自分がどこまで成長したのか、どうしても気になるんす」という切実なFiでした。ESTJの副団長はそこにTeで手順を差し込む役なのですが、実際には「押し切られました」と黙認してしまい連帯で叱られている。
彼女のSe的な勢いは、規律の人にすら一度は通ってしまうほど強いということでもあります。
フィッセル・ハーベラー(ISTP)── ESFPとの相性
同じ道場に在籍時期が重なる同門・同年代で、「フィスちゃん」と呼ぶ仲です。原作第16話では「お子様なクルニによく似合ってる。悪くない」といじられて「むきー!」と反応する一方、アニメ第1期第5〜6話で描かれたスフェン教司教レビオスの事件(原作第65〜66話)では二人揃ってベリルの加勢に現れ、クルニはここで初の対人ガチンコ勝利を挙げました。
ESFPのSe-Fiは感情を残らず外に出し、ISTPのTi-Seは内側で判定を組み立てて外には出しません。原作第107話の地の文が「彼女は言葉の感情は読みにくいが、表情は物凄く読みやすい。……まあクルニは言動全てが分かりやすいんだけど」と両者を並べて評しているのがまさにその差です。ただしSeを共有しているため、戦場での間合いと呼吸だけは説明抜きで合う。
原作第126話でベリルが「特にフィッセルやクルニは、ただ剣を振っていること自体を結構楽しいと感じてしまうタイプである」と分類した通り、動機の質が同じであることが二人を繋いでいます。
シュプール(ISTJ)── ESFPとの相性
アニメ第1期第6話「片田舎のおっさん、死者と対峙する」の範囲で対峙した、教会騎士たちのリーダー格です。原作第65話、フィッセルとクルニの奇襲的な増援に部下たちが動揺するなか、地の文は「この騒動の中、しかしシュプールだけは落ち着きを失わない」と書き、彼は「落ち着いて対応せよ。我らの優位は変わらん」と短く指示を出しました。
ISTJのSi-Teは規定と序列で戦場を運用し、口数を徹底的に削ります。ESFPのSe-Fiはその正反対で、声も感情も全て外に出る。だからクルニの側からは、この兜の男が何を考えているのか最後まで読めません。彼女が競り勝ったのは配下の騎士との一対一であって、指揮を崩さない彼本人ではありませんでした。ベリルが原作第65話で「まだ発展途上であるクルニが、ガチンコの対人で勝利を収められたというのは喜ばしい」と喜んだ直後、蘇生術で操られた死体を前に「二人とも下がって」と庇われる——この非対称が、当時の彼女の到達点をそのまま可視化しています。